4歳の娘は、お絵描きや工作が大好きです。
お絵描き帳にはいつもたくさん絵が描いてあるし、使えそうな空き箱やパックを見つけると工作に熱中。ものづくりに興味を持ってくれるのは素敵なことなのですが、作ったものは何かとおうちに散乱しがちでした。
これらをうまく飾ってお部屋をすっきりさせたいと思い、リビングに展示スペースを作りました。どんな風に展示して、活用しているかご紹介します。
目次
お絵描きや工作の作品がどんどん増える
娘は、ほぼ毎日お絵描きや工作をするので、とにかく出来上がったものがどんどん増えます。
発想が豊かで、自分でいろいろ考えながら楽しそうに何かを作る娘の姿を見ていると、その感性を自由に伸ばしてあげたいと思うものの、出来上がったものが部屋に散乱すると「これどうするよ…」といつも頭を悩ませていました。
子どもデスクの上に作ったものが置きっぱなしになっていると、次に何か作りたくてもスペースがないし、かといっておもちゃ棚にはおもちゃが入っているので収納スペースを作るのも難しい。以前は「置いておくのはこの箱に入るだけね」と作品を入れる場所を作っていたのですが、娘はその箱の中をもう一度見ることはなく、忘れ去られるだけであまり意味がありませんでした。しかもすぐいっぱいになっちゃう。
処分しようとすると娘は嫌がるし、(たとえ大人から見て完成度がアレなものでも)本人は満足して作っているものをいきなり捨てるのは確かに可哀想。
しかも常に新作は出来上がるので、作品は増える一方です。
うーん、どうしたものか。これは何とかしなくてはと思い、考え付いた方法が、リビングに展示スペースを設置することでした。作ったものを、ルールを決めて飾ることにしてみました。
作品を飾るリビングの展示スペース
展示スペースはこんなかんじです。
ここはダイニング・リビングから一番よく見える壁。絵は壁に貼るようにして、工作を置くための奥行の薄い小さな棚を自作しました(ダンボールにリメイクシートと板を乗せただけ…ほんとはもっとちゃんとしたやつ欲しいけどとりあえず)。
飾るものには、ルールを決めています。
①常に新作を飾る
ここには常に新作を飾ることにしています。
作品を飾るのは、基本的にはこの壁のみに限定。新しい絵が描けたり、作品が仕上がったら、これまで飾っていたものを新しいものに交換します。
平面のものはマスキングテープを輪っかにして裏にくっつけて直接壁へ。マステは壁を傷つけることなく貼れるので、賃貸にはとても便利です。何を描いたのか子どもに教えてもらって、題名を添えることも。
さっと手軽に貼れるのも個人的にはとても重要。額縁に入れたりするとより作品感が出て素敵だとは思うのですが、ここは常に流動的に貼りかえるので、面倒になりそうな手順はなるべく省いています。
立体作品は棚の板の上に置くだけ。娘が作品で遊びたいこともあるので、自分で取れる高さにしてみました。動かして遊んだあとは、またここに戻します。
②置けなくなったものは保管or処分する
新作に入れ替わって、置けなくなった古い作品はどうするか。
これは娘と相談して、保管しておくか処分するかを決めます。保管すると決めたものについては、平面のものは保管ボックスに一時保管して定期的にファイリング。立体のものは基本的に写真を撮って処分しています。最近は立体作品も結構凝ったものができるようになってきたので、その写真もプリントして一緒にファイリングできたらいいなぁと計画中です。
③置けない大きさのものは
ダンボールのおうち。
この展示スペースに置けないような大きさのもの(特に大きいダンボールで作ったもの)については、〇〇日まで置いておこうと日にちを決めて、置ける場所に置いています。
大きいダイナミックな作品は作るのは楽しいですが、狭い賃貸では置き場所に本当に困るので、ある程度処分することは納得してもらうしかありません。たくさん遊んで、写真を撮って、また作ろう!と約束して、ダンボール回収の日には処分するようにしています。
作品を飾ってみてよかったこと
こうして展示してみると、不思議とこれまで何とも思っていなかった作品1つ1つが、なんだか価値のあるものに思えるようになってきました。
思っていた以上に作品を飾ることには、いいことがありました。
子どもの作品が話題にのぼる
ちょうどダイニングテーブルからよく見える場所に飾ってあるので、家族でごはんを食べながら、子どもが作ったものについて話ができます。
特に絵は、誰を描いたのかを聞くと普段遊んでいる幼稚園のお友達の名前が分かったりするし、休日に育てた野菜を描いていたりもして、本人の中で心に残ったことがよく分かります。まだ自分が経験したことを詳しくお話するのは上手ではないので、絵を見てコミュニケーションを取れることは多いです。
工作も手先の器用さが成長していることがよく分かるし、発想の面白さに驚かされることも多々。
ティッシュ箱がむき出しだったりして「なんだこれは…」と思うものでも、子どもが何を考えて作ったのかを聞くと面白かったりします(DVDを入れて遊ぶゲームらしい)。
子ども自身の満足感が上がる
子どもの作ったものに親が関心をもつことで満足感が上がるのか、娘はお絵描きや工作には結構自信をもってる様子です。幼稚園での製作も大好きみたいです。
展示スペースに飾って置けば、父親の帰りが遅い日でも、出来上がったものが目につくので、翌日「昨日これ作ったの?」と声をかけてもらえて子どもも嬉しそう。上手に出来上がったものを見てもらいたい、褒めてほしい!という承認欲求は私にもあるので、嬉しい気持ちすごく分かる。
作品を飾ることで、子ども自身の満足感が上がるんだな~と実感しています。
子ども部屋がすっきり片付く
部屋を片付けるという当初の目的も、なかなかいいかんじに達成できています。
作った作品はここ!という居場所ができたことで、部屋に無造作に置かれることがなくなり、寝る前にお片付けをする際にも迷いがなくなりました。展示スペースに置くものにもルールを決めたことで、スムーズに作品の行き場が決まり、とても楽になりました。
まとめ
これまでも全く作品を飾っていなかったわけではないのですが、これまでは基本的にとっても上手に描けた(と親が思った)絵だけを適当な場所に飾って、飾ったものはそのままずっと放置…というかんじでした。
今回、展示スペースをリビングに作り、新作にどんどん交換していくスタイルにしたことで、1つの作品の展示期間は短いのですが、1つ1つの作品を大切にできるようになってきた気がします。たとえいつか処分するものでも、部屋の角や箱の中にに押しやられ忘れ去られるのではなく、一定期間飾ってあげることで、作ったもの全部に愛着が湧いてくると分かりました。特にお気に入りのものや、ずっと飾っておきたいものは別の場所に移動させて長期間飾るのもアリかも。
子どもも自分の作品をよく眺めたり遊んだりしていて、とても気に入っている様子なので、今後も続けていきたいです。