東京へ来たら、絶対に行ってみたいと思っていた「三鷹の森ジブリ美術館」。「迷子になろうよ、いっしょに」というテーマで作られた館内は、大人でもつい探検したくなるワクワクがいっぱいでした。
夫婦2人で訪れるジブリ美術館は、想像以上に面白かったです。
子ども時代を宮崎駿監督作品と共に過ごしたと言っても過言ではない世代の私たち。中にいる間ずっと興奮しっぱなしでした。大人でも…いや、大人だからこそ楽しめるポイントを中心に、ご紹介します☆
目次
三鷹の森ジブリ美術館
土星座(シアター)の入場券が可愛い!
基本情報
■所在地
東京都三鷹市下連雀1-1-83
■TEL
0570-055-777
0570-000-777(チケットに関することはこちら)
■開館時間
10:00~18:00
(レストランは19:00まで)
※入場時間が1日4回に分けられています。
10:00/12:00/14:00/16:00
指定時間の30分後までに入場しなければいけません。入場時間が早めのチケットを購入すると長い時間いられてお得。
■休館日
火曜日
■アクセス
JR中央線「三鷹駅」よりコミュニティバスですぐ(徒歩なら15分くらい)
■入場チケット
大人 1000円
中・高校正 700円
小学生 400円
幼児 100円
チケット予約方法
チケット購入の際は「チケット購入方法」で確認して、事前予約しましょう。
「ローソンチケット」にて毎月10日に翌月分の発売が開始されます。
私たちが訪れたのは平日でしたが、入場時間にはすでにかなりの列ができてました。平日休日関係なく、毎日チケットは埋まってしまうほど人気なので、チケットはなるべく早く押さえておくことをおすすめします!
もう予約が埋まっててチケットが取れない!という場合は、チケット売買サイトで手に入れる方法もあります。
大人がじっくり楽しみたいポイント
「三鷹の森ジブリ美術館」は、大人も子どもも楽しめるミュージアムです。
子どもが喜んで遊んでいたのは、時計塔の段ボール迷路や、フワフワの猫バスの中に入れるキッズスペース。私も子どもだったら絶対やりたい!と思える展示もいっぱいありました。
が、ここは大人だからこそ楽しめる展示もとにかく多い!
私が感動した3つの見どころをご紹介しますよー!
※ネタバレ要素もあるので、何にも知らないまま行きたい!という人は、見ないようご注意ください(撮影禁止のため館内の写真はありません)。
アニメーションの歴史ってすごい!
「動きはじめの部屋」では、アニメーションができるまでの歴史や人々の工夫について、知ることができます。
「一枚の絵を動かしてみたい」という発想が、それぞれの時代の中でどのように変化し、工夫されてきたかということを体感できるんですね。
特に面白かったのが、視覚の残像効果を利用して絵が動いて見える、ゾートロープという展示。
まだアニメーションがなかった時代、微妙に動きの違う絵をぐるぐる回すことで、動いて見えるように工夫されたしかけです。
分かりやすく言うと、パラパラ漫画の立体版。これが不思議なくらい動くんです。
中央には、トトロの立体ゾートロープがあり、思わずじっと見入ってしまいます。ジャンプしたり、走ったり、あまりに自然に動いて見えるのが本当に不思議でした。
普段当たり前のようにテレビの中で動いているアニメが、いかにすごいものかということを体感できます。アニメーションを考え出し、発展させてきた人たちの偉大さを感じることができました。
人間業とは思えないジブリ制作の裏側!
美術館の見どころは、なんといってもジブリ制作の裏側を見ることができるお部屋。
ちょっとちょっと…もうこの部屋だけで、美術館として独立しててもおかしくないんだけど!!とキョロキョロ。
仕事場のような空間に「風の谷のナウシカ」や「ハウルの動く城」「もののけ姫」などのカットが壁中に貼ってあります。
一つ一つ全部じっくり見たらめっちゃ細かい…!!この鉛筆?のようなものでササッと描かれただけのカットがなんでこんなに美しいの…!!
一枚一枚に動きがあって、お話の中に引きずり込まれそうです。恐るべし宮崎駿の世界。
絵コンテやセル画を間近で見よう!
絵コンテとは、コマ割とその横に説明や注意書きが付け加えられたアニメの脚本のようなもの。
うわー!!絵コンテも見ていいの!?しかも展示室にあるやつ手にとって自由に閲覧できるとか、三鷹の森美術館さん太っ腹すぎる。
私は「魔女の宅急便」の絵コンテをじっくり見てみたのですが、1ページ1ページめくると、もうそのまま映画が思い起こされるからすごい。
ていうか、映画そのものがそこにあるかんじ。臨場感やばい。
セル画も凄い。すごすぎます。
セル画の下書き一枚一枚には、どこにどの色を配色するかという細かい指示が描かれてて、当時のアニメーターたちの職人技が光ります。
「千と千尋の神隠し」からはCGになり、セル画は残されていないとのことでしたが、美しいセル画の展示を見ていると、なんだかなくなってしまうのはちょっぴり淋しいな、なんて作業の大変さも分からないくせに、身勝手なことを思うのでした。
裏話をじっくり読むと面白い
展示物の美しさにただひたすら「ほーっ」となるのですが、その中に、ちょこちょこっと面白おかしく添えられている説明書き。
アニメーターの裏話なんかも描かれていて、面白いんです。
「走る」という動作一つにどれだけの枚数の絵が必要か、アニメーターという仕事はどれだけ忙しくマニアックか、トトロの内部はどんな構造か、職場で恋は生まれていたか…。
ためになることから、ちょっぴり笑える雑談なんかがたくさん書かれてて見逃せません。
なんとなく絵だけを見て「わーすごいな」で通り過ぎないで、ぜひ細かい部分まで読むことをおすすめします!
映写機を回してみよう
展示室には、映写機のハンドルを回せるコーナーも。
かなり巨大な機械ですが、もっと大きいものもあったというから驚きです。
一枚一枚の絵が映し出され動く様子は、実際に目で見てみると、いかに途方もないことだったかよく分かります。ぜひ実際に体験してみてくださいね。
館内撮影禁止だからこその魅力がある!
「三鷹の森ジブリ美術館」は、館内の撮影が禁止されています(なのでこの記事にも館内の写真がありません)。
ブログを書きたい私としては、「あー、写真撮れないのか、残念だな…」と思いながら入館したのですが、実際中へ入ってみると、撮影禁止だからこその魅力があることに気付きました。
最近、どこへ行っても、写真を撮っている人だらけじゃないですか。
私もその一員なので全く人のことは言えないのですが、カメラや携帯を構えている人が全くいない空間は、なんだかすごく新鮮。
ここでは、みんなが子どもに戻ったみたいに、その場にいることを楽しんでいるように思えました。
「記念に残す」ことや「記録する」といった先のことを考えず、ただその時の感動を共有し、自分の目に焼き付け、純粋にその場にいることを楽しむ。
最近は全然できてなかった気がします。
それに、ジブリ美術館では、あらかじめどこに何があるか、どんな場所かが詳しく分かりすぎていたら面白くありません。子どもの頃みたいに、「ここへ行ったら何があるのかな?」「この扉開けてみていいのかな?」と、ドキドキワクワクしながら探検してこそ、面白いんです。
見逃してしまうところがあったらいけない!と心配な人も安心してください。館内に順路はないので、何度でも同じ場所へもどって見ることもできますよ。
ここでしか買えないお土産を買ってみた
お土産屋さんには、ここでしか買えない限定のお土産がいっぱいありました。
お手軽に買える文房具から、「紅の豚」に登場する飛行機模型(80万円!)まで、幅広くいろんなものを売ってます。海外からの観光客の中には、どっさり買い込んでいる人も多かったです。
トトログッズやジブリに出てくる風景のポストカード、プラモデルなど、見ているとつい欲しくなってしまうのですが、これって今は衝動的に欲しくても後々それほどいらなかったって後悔するんちゃうかと思った私。
どうせなら、ちょっとレアなものが欲しい!!
お土産がいっぱいある中で、私が目を付けたのは、お土産やさんの反対側にある本屋さんです。
『くるみ割り人形』のブックカバーを発見!
ジブリ作品に関連のある本や、おすすめの児童書などを選んで販売している図書閲覧室「トライホークス」。
ここにある2冊の本を購入しました。
『風の谷のナウシカ』の関連作品『シュナの旅』、ホフマン作の『クルミわりとネズミの王さま』です。
『くるみ割り人形』のお話はバレエなどでも有名ですが、ここでこの本を購入すれば、宮崎駿さんオリジナルのブックカバーをプレゼントしてもらえます。
これはレアなやつ!
このカバーに惚れて購入しました。
カフェ『麦わら帽子』でランチ
ランチは施設内のカフェ「麦わら帽子」へ。噂通り、平日でも混んでました。30分くらい待って入店。食べたのは「ハンバーグプレート」1300円と、「豚もつのグラタン」1000円。
プレートの豪華さに比べると、グラタンの方がちょっと淋しいかんじ。
がっつり食べたい方は、プレートランチを頼んだ方がよいかもしれません。味はどちらもおいしかったですよ。
カフェで食べたいなら、待ち時間は覚悟しておいた方がいいと思います。すぐ近くの売店では、軽食も販売しています。混雑が激しいときは、カフェは諦めて、軽食で済ませるのも一つの手かなあと思います。
まとめ☆
※お外は撮影OKです。
いかがでしたか?
まだ行ったことのない人は、ぜひ一度は行くべき美術館ですよ!ジブリファンなら、遠方からでも訪れる価値ありです。
アニメーションの偉大さ、ジブリ作品の尊さに感動すること間違いなし!
三鷹の森ジブリ美術館で、迷子になるワクワクを感じてみてはいかがでしょうか。