現在、妊娠中の私。
先日「あぁこれが子育てにおける価値観の押しつけというやつか…!!!」という出来事があり、イラッとしたので、今日はそのお話。
赤ちゃんを飛行機に乗せてもよいかどうかという話の中で起こったゴタゴタです。
たまには、感じたことを吐き出してみたいと思います。
出産1か月後に転勤の可能性浮上
このブログでも何度も触れているように、我が家は転勤族です。
夫の仕事の関係で、日本中転々と移り住んでいるのですが、なんとこの出産のタイミングで転勤の可能性が浮上しました。
出産予定日の1か月後の引越し。
「ひょっとしたらあるかも……」
ある日突然、言いにくそうに告げる夫に絶句。
転勤族の夫と結婚することを決めて、仕事も辞めた私。これまでは、どこだって付いて行くという思いで、転勤もあっさり受け入れていました。
(参考:転勤族の夫と結婚するにあたって私が覚悟したことと考え方の変化)
が、今回ばかりはちょっぴり事情が違います。
現在私たちが住んでいるのは沖縄県。本土に引越しするとなると、どこに行くにも飛行機に乗る必要があります。
生後1ヶ月の赤ちゃんを飛行機に乗せてもよいものか…。
転勤の可能性が浮上した瞬間から、めちゃくちゃ心配になり、検索・検索・検索……!!!!!
すると、意外なことに赤ちゃんを飛行機に乗せてはいけないという情報はほとんど見当たりませんでした。JALのサイトを見ても、生後8日以降から乗せられるとのこと。
あぁ…そうだったのか、それならなんとかなるかな。
1ヶ月検診を受けてお医者さんに相談したあと、引越ししよう。もし何らかの事情で飛行機に乗せてはいけないと言われたら、私と赤ちゃんはしばらくこっちに残って、あとから行けばいい。
このタイミングで引越しは正直キツい、きっと大変だけど、なんとか乗り切れたらいいねと夫婦間でも話し合いました。
そして、出産1ヶ月後のタイミングで引越しになるかもしれないという事実を両親にも伝えました。両親は驚きつつも、その場では納得。
なんとか問題は解決したかに見えました。
おばさん達の猛講義「赤ちゃんが可哀想」
ところが、ここから事態が変わります。
私の実家の母に対して、なぜか親戚のおばさんたちが猛講義
「生後1ヶ月の赤ちゃんを飛行機に乗せるなんて、絶対にダメ!」
「少なくとも首が座るまでは乗せちゃいけない」
「気圧の変化が赤ちゃんにとって絶対よくない」
「それは無理矢理にでも里帰り出産させなさい」
「赤ちゃんが可哀想」
なんでも5人くらいのおばさま方が、母に激しく説教したそうで、不安になった母から翌日電話がかかってきました。
「そんな風に言われて、なんかすごく不安になった。みんなすごく心配してるし…やっぱり赤ちゃんを飛行機に乗せるのは、お母さんも反対」
「えー!その人たちになんで飛行機に乗せたらダメなのかって聞いた?」
「聞いたけど、それは分からんみたいで…」
愕然としました。
…とともに沸々と湧きあがるイライラ。
いや、あのね。その心配はおばさんたちより前に、すでに私たち夫婦は通った道だし、がっつり悩んだし、考えたし、調べたし、次の検診でお医者さんにも相談するつもりだったし、その上で決めたことなんだよ。
ていうか今から急きょ里帰り出産なんて、空いてる病院あるかも分からないし、そもそも私がこっちで産むと決めたのは、夫の「出産直後から子育てに関わりたい」っていうありがたい思いもあるわけで、そういうの全部無視して、言いたい放題言うのはやめてくれ。
調べもしないで、根拠もないのに「心配」という正論だけで追い詰めないでよと。
とりあえずその場は、母に「今度の検診で病院の先生に聞くつもりだから、それで判断してもいい?」と聞くと、納得してくれた様子。
なんだかそんなやりとりを聞くと、電話を切ってから、私自身も不安になってきます。
心の中でモヤモヤが渦巻き、その日はあまり眠れませんでした。
(普段なら少々のお節介おばさんくらい「ハイハイ」で受け流せるのですが、いちいちナーバスになってしまうのが妊娠中なんだと知りました)
検診でお医者さんに聞いてみた
何はともあれ、とにかく病院で一度聞いてみようと、検診の際に先生に相談することに。
…!!!!
超あっさり。
想像以上のあっさりOKに、驚きを隠せませんでした。
やっぱりおばさんたちの言ってたことに根拠はなかったんですね。
その日の夜、あらためて母親に連絡すると、「病院の先生が言うなら大丈夫だね。あーみんなが脅すからすごく心配したやん!!!!」と安心した様子。
あぁ…周りのおばさんたちと違って、母親は柔軟に物事を受け入れてくれる人でよかった……と心から思った瞬間でした。
子育てにおける価値観の押しつけ
こういうことって、今回のこと以外にもよくある話だと思うんですよ。
これから子育てをしていく上で、こんなに小さいうちから外に連れ出されて「可哀想」、肌が荒れてて「可哀想」、服が寒そう「可哀想」、粉ミルクは「可哀想」。
「もっとこうした方がいい」。
みんないろいろ言ってくるんだと思います。
悪気があって言っているわけじゃない。それだけ赤ちゃんを心配して言ってくれていることだということは分かります。
今回のことだって、飛行機に乗せなくて済むのなら、乗せない方がいいに決まってます。私だって進んで乗せたいわけじゃない。
だけれどね、子どもの親は、周りで見ている人以上に悩んだり、考えたりしながらそうしていることの方が多いってことも気付いてほしい。
好き放題言われて、自分の価値観を無理やり押し付けることで、お母さんは追い詰められるんじゃないかな。
今回のことで、学んだのは、私自身、自分の価値観を他人に押し付けないようにしたいということ。
そして、もしまたそんな場面に遭遇しても、いちいちイライラしないでニコッと笑って受け流しながら、それでも夫婦で結論を出して、よいと思う方法を貫きたいと思ったのでした。
私はまだ出産前なので子育て未経験ですが、子育て中の母親の思いをちょっぴり実感した出来事でした。
おしまーい