夫婦関係が上手くいかない、結婚生活は理想とは違って不満ばかりだった…世の中にはそんな夫婦もたくさんいますよね。お互い好きで結婚したはずなのに、どうしてこんなことになったのかと、日々悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
我が家は結婚してから3年が経ちます。たまにケンカをすることはありますが、付き合っていた頃と変わらず、毎日仲良く過ごせていると思います。
私は、夫婦が仲良く円満に過ごすために何よりも必要なことは、「思っていることを言葉にして伝える」ということだと思っています。普段私たちが心がけている「思いの言語化」について語ってみたいと思います。
目次
「察してくれる」は幻想
日本人特有の感覚「察する」。
これは「(人の心中や物事の事情を)おしはかる。推測する。また、おもいやる。同情する」という意味の言葉です。
私たち日本人は、知らず知らずのうちに、この「察する」という力を身に着けさせられ、育ってきたように思います。「相手の気持ちを考えなさい」なんて教えられたりしますよね。
確かに、相手の嫌がることをしないだとか、こうすれば相手が喜んでくれるだろうとか、何も言われなくても察して行動できることは素敵なことです。
ですが、この「察する」ということが当たり前になっている私たちは、相手に対して自分の気持ちを「察してくれる」だろうと期待していないでしょうか。
私はこの「察してくれる」という幻想こそが、夫婦間トラブルにおける原因になっていると思うんです。
「察してほしい」で起こるトラブル例
例えば、毎日の家事を全てを奥さんがやっているとします。
奥さんは「私はこんなにたくさんの家事をしているのに、たまには手伝ってほしい!」と不満を抱えながら、休日ダラダラと過ごしている夫の前で、黙々と家事をこなしていたとします。
この奥さんが夫に、この気持ちに気付いてほしいと心の中で思っていても、はっきり言って無理です。
夫からしてみれば、「うちの嫁は家事が得意だな~」とか呑気に考えているかもしれません。または何も考えてません。
小さな不満がたまっていけば、ストレスも溜まります。ちょっとしたことが気になり始めてイライラが募ります。脱ぎ捨てられた靴下を見て、「もう我慢できない!」と爆発しても、夫は最初から何も気付いてないので、不機嫌になった嫁を見て、ただ「?」マークが頭の中を巡るだけなんです。
不毛ですよね。
でも、家事の問題に関わらず、男女間ではとてもよくあることのように思います。
私の経験上、男の人というのは、女の「察して」がとても苦手な生き物です。
思いを言語化することが大切
では、トラブルが起きないようにするためには、何が大切なのでしょうか。
私は、何よりも「思いを言葉にすること」が大切だと思います。自分がどう思っているのか、今どんな気持ちなのか、どうしてほしいのか、どうしたいのか、「言わなくても分かってくれる」と思わずに、伝える努力をすることが大事です。
いちいち言葉にするのが面倒だとか、この程度のこと言わなくても分かれよ!…とか思うこともあるかもしれませんが、そこはお互いが歩み寄るためにも、嫌がらずに心がけるべきところです。
上手く伝えられなくてもいいんです。伝えようとすることが、まず大事です。
私が心がけている3つの言語化
私は、夫に対して3つのことを言葉にするよう、心がけています。
ここで大事なのは、マイナスの感情だけでなくプラスの感情もきちんと言葉にすることです。
1.「好き」を言語化
これは、日本人が特に苦手なことのように思います。「いちいち言わなくても伝わるでしょ」「好きだから結婚してるんだし、言う必要なし」なんて思ってませんか?
「好き」を言葉にすることは、実は大事なんです。
とはいえ、私も毎日真剣に「あなたのことが好きです」とか青春ドラマのような告白を夫にしているわけではありませんwそれはちょっと痛々しい。
改めて伝えるのが恥ずかしければ、相手に何かしてもらったときや、その場のノリでよいと思います。「あんたのそーゆーところが好きやで!」とか「はいはい好き好き!」とか、そんなんでもいいんです。
それだけでも、プラスの感情を言葉で相手に伝えることになりますよね。普段の生活の中で「好き」を伝えていれば、いざ不満が出てきたりケンカになったりしても、修復が楽になります。
2.感謝を言語化
ほんのちょっとしたことでも、何かしてもらったら「ありがとう」を伝えるよう心がけています。
毎日のことで、当たり前になっていることこそ、いちいち言うように心がけたいところです。「醤油取ってきてくれてありがとう」とか、そんなことでいいと思います。
「好き」と「ありがとう」は、プラスの感情を相手に伝えられるとっても便利な言葉。どちらも言われて嫌な気はしませんよね。
3.負の感情を言語化
何か不満があるとき、イライラしているとき、つらく悲しいときは、自分の感情を言葉にするよう努力します。
相手に何か不満があるときは、「○○だから○○してほしい」ということをなるべく具体的に話します。「今日は私も少し休みたいから、洗濯物を畳むの手伝って」とか「靴下は置きっぱなしにされると汚いから、脱いだら裏返しの状態を戻して洗濯機に入れて」とかそんなかんじでしょうか。
相手の言葉に傷ついたときは、「今あなたが○○って言ったのを、私はこう思った。私はこう思っているのに、それを否定されたみたいですごく悲しかった」とか説明します。
それでもつい抑えられず、声を荒げたり罵倒しそうになったりしたら、「ごめん!今日は冷静に言えそうもないから明日また言う!」と言って、その日は寝るとよいと思います。寝るとちょっと頭の中が整理できます。
感情的にならないように、何が嫌でどうしてほしいのか、ということを冷静に伝えれば、夫は意外と「そうだったのか!ごめん」と素直に謝ったりするんです。女の感覚からすれば、「気付いてなかったんかい!」と突っ込みたくなることも多々あります。
また、どうしても言葉にできない感情に辛くなったときは、「ホルモンバランスの影響」という必殺技を使いましょう。「ホルモンバランスが乱れてイライラするから、そっとしといて」と説明すれば、不機嫌でもいちいち追求されることなく、その場の空気が悪くなることもありません。これ、めっちゃ便利ですw
感情を言葉で説明すれば、自分も相手も少し冷静になれるのでおすすめですよ。
まとめ
夫婦が長年一緒に連れそう中で、いろいろな問題を抱えることはこれからもどんどん増えていくはずです。
もともと他人だった2人が一緒に生活するのだから、トラブルはあって当たり前ですよね。そこをどう乗り越えていくかが大切なのだと思います。ちょっとしたことを放置しないで、一緒に話し合い、伝え合うということを怠らず、仲良く過ごしたいですね。
「察してもらう」のではなく「言葉にする」ということを、これからも心がけていきたいという独り言でした。
おしまーい