うさぎは、春と秋になると夏毛と冬毛が生えかわる「換毛期」を迎えます。我が家のユキにも、換毛期がやってまいりました。毎日毎日、部屋んぽが終わった後は、雲の上みたいに真っ白(抜け毛だらけ)。人間も辛いですが、この時期実は、うさぎさんも結構辛いらしい。
うさぎは、換毛期にさしかかると、抜け毛が激しくなるだけでなく、体調に変化も出てきます。ペットうさぎさんは、この時期に飼い主が気を付けておかないと、ご飯を食べなくなったり、うんちが出なくなったり、ひどい場合は、病気になってしまうこともあるんです。
今日は、うさぎの換毛期に気を付けたいこと、病気の予防についてご紹介します。
目次
うさぎの換毛期とは
うさぎにとって年に二回訪れる大きな毛の抜け替わりの時期があります。換毛期と呼ばれていますが、夏から冬(また冬から夏)に変わる時期に、夏毛から冬毛へとこれからやってくる季節に向けて体の毛を変えるのです。
引用:『うさぎのしっぽ』
うさぎの換毛期は大きく分けると、春と秋の年2回訪れます。
部屋の温度を一定に保っているおうちなどでは、時期がずれることも多く、抜ける毛の量もうさぎによって様々。ググってみると、それはもうごっそり毛の抜けちゃう子もいるみたいですが、ユキの場合は、いつもよりやたら毛が抜けるな~と感じる程度。あまり激しい換毛はありません。
ユキの換毛のサインはこれ。
頭の毛が抜けて、眉毛のような線が入ります。うさぎさんによっては、背中から抜け始める子や、全体的に抜ける子など、様々です。
期間も1週間程度とも言われていますが、うさぎによって違うのだとか。
換毛期の特徴
換毛期のうさぎには以下のような特徴があります。
- エネルギー補給のためにたくさん食べる。
- いつもより落ち着きがない。
- 体力が落ちる。
換毛をすることは、とっても体力を消耗します。新しい毛を体内で作り出すために、必要なエネルギーを摂取しなければなりません。そのため、いつも以上にペレットをがっついていたり、なんとなく落ち着きがなかったりする場合も多いです。
ユキはいつもはトイレでできるのに、換毛期になると、うんちを桃鉄のとびちりカードのごとくばらまきます。換毛期は、うさぎにとってもストレスなんだと思います。
換毛期に引き起こす恐れのある病気
換毛期に気を付けておかなければならない2つの病気があります。それは、「うっ滞」と「毛球症」。これは、どちらもペットうさぎさんに多い病気です。
うっ滞
うっ滞とは、胃腸の働きが弱まり、食べたものやガスが胃腸に溜まってしまう病気です。重度の場合は死に至ることもあります。
うさぎが普段食べている大好きなごはんを突然食べなくなったり、うんちが出なくなったり小さくなったりしたら、うっ滞の疑いありです。また、この病気の恐ろしいところは、突然起こる病気だということ。
ストレスや環境の変化などが原因として挙げられますが、換毛期は、普段よりも体力の落ちる時期。換毛→体力が落ちる→胃腸の働きが弱まる→あまり食べなくなる→さらに胃腸の働きが弱まる→全く食べなくなる→うっ滞・・・という悪循環に陥ることが考えられます。
うさぎが何も食べなくなってしまったら一大事!しばらく様子を見ていても治るものではないので、早急に動物病院へ連れて行ってあげてくださいね。
毛球症
うさぎは頻繁に毛づくろいをします。
毛球症もうっ滞と似ていますが、毛球症とは、毛づくろいでとれた毛を飲みこんでしまい、飲みこんだ毛が体内に溜まってしまう病気です。この病気も、放っておくと死に至る怖い病気です。ユキは一度この病気になりかけたことがあり、点滴と薬で治療したことがあります。
こちらの記事でも、その時のことについて触れています。
毛球症の危険信号は、毛で繋がったうんちが出ること。換毛期の抜け毛が多い時期には、特に気を付けたい病気です。
換毛期に飼い主が気を付けること
1.食事に気を付ける
病気にならないためにとにかく大切なのは、牧草とペレットをしっかり食べさせること。
牧草は、お腹の中の働きを助けるので、普段以上にたくさん食べられるようにケージに入れておきましょう。また、換毛期には、ペレットもいつもより多めに与えてOK。普段以上に体力を消耗しているので、栄養もたくさん与えて、体力が落ちないように配慮することが必要です。
また、うっ滞は、水分不足が原因で起こることもあります。うさぎさんが水分をあまりとっていない場合は、野菜も与えるとよいですよ。
2.ブラッシングをしっかりする
換毛期には、普段以上に丁寧にブラッシングをして、抜け毛を取ってあげることが大切です。うさぎさんがブラッシングを嫌がらないように、日頃から慣らせておきましょう。
ユキは、抱っこするときはかなりしっかりお尻を固定していないと嫌がるので、抱っこでのブラッシングは無理。地べたに座らせて撫でながらブラッシングしてます。はじめは嫌がっていたのですが、しつこく何日もやっていると慣れてくれました。最近は頭をなでながらブラッシングすると、気持ちよさそうにしてます。
グルーミング用のスプレーをブラシにかけてブラッシングすると、たくさん毛を取ることができます。ときどき、粘着ローラー(コロコロ)を使ってごっそり毛を取っている動画を見たりしますが、粘着性のものは、抜けてはいけない毛まで取れてしまうことがあるので、うさぎさんが嫌がっていなかったとしても、やめておいた方がよいです。
換毛期の毛は、取っても取っても抜けるので大変ですが、時間をかけて丁寧にブラッシングして、毛球症の予防のためにもサボらずに続けることが大切です。
ちなみに我が家では、主にこのブラシを使ってます。
詳しくはこちらの記事も参考にどうぞ。
体調の観察はこまめに!
どんなに気を付けていても、突然調子が悪くなってしまうこともあります。
換毛期は特に、こまめにうさぎの体調をチェックして、以下のような症状が見られたらすぐに動物病院へ連れて行ってあげてくださいね!
【当てはまったら危ない!うっ滞&毛球症チェック】
- 食べ物を食べない
- 水を飲まない
- うんちが小さいまたは出ない
- つながったうんちが出る
- 耳が冷たくて反応が鈍い
- ケージの隅でうずくまって動かない
まとめ☆
年に2度の換毛期。
うさぎさんによってそれぞれですが、どんなうさぎでも少なからずストレスのかかる時期です。病気にならないように、飼い主が気を付けてあげたいですね。
お部屋の掃除も・・・がんばりましょうw