おうちのうさぎさん、大人しく抱っこさせてくれますか?学校のうさぎさん、抱っこしようとしたら逃げまどいませんか?
抱っこしたいけれど、うさぎは怖がって暴れ、人間もパニック…なんてことにならないように、うさぎを抱っこする際の3つの手順と気を付けたいことをご紹介します。
目次
うさぎの抱っこについて
うさぎは抱っこが苦手な生き物
うさぎは基本的に臆病で警戒心の強い動物です。自然界では、うさぎは被捕食動物。「やばい!捕まる!」と思ったとき逃げなければ、可哀想なことに一瞬にして食べられてしまいます。
抱っこしようとしたら逃げられるのは、別に嫌われているわけじゃなく、本来、敵から捕まらないための習性なんです。ちなみに余談ですが、私は今までいろんな動物と暮らしてきましたが、やはり小さい動物ほどすばしっこいと実感します。昔飼ってたハスキー犬なんて、見た目は強そうでしたが、動きはのっそり。うさぎのような警戒心と素早さはなかったです。
うさぎが抱っこが苦手なのは、本能なんです。
抱っこすることは必要?
野生であれば、抱っこする必要はありませんが、ペットうさぎにとって抱っこは、実は大事なんです。どういうときに抱っこが必要かというと、以下のような場合です。
- 動物病院へ連れて行く&診察時
- 爪切りのとき
- 体調チェック
具合が悪い時や、健康診断などで動物病院に連れて行く際、嫌がって抱っこさせてもらえなければ、かなり大変です。キャリーに移動させるのも一苦労、診察を受けるのも一苦労…うさぎにとっても飼い主にとってもストレスが溜まってしまいます。
また、ペットうさぎは爪が伸び放題なので、定期的に切る必要があります。爪切りの際は、ただでさえじっとさせるのが難しいため、抱っこに慣れていなければまず不可能です。
うさぎは本能的に、体調不良を隠す動物です(弱っていたら狙われるため)。飼い主が小まめに体調チェックをするためには、簡単に抱っこできるように慣らしていくことも必要です。
主に以上3点において、抱っこすることは大事になってきます。また、あのモフモフを抱っこすることは、飼い主にとってもやっぱり至福。たまにどうしても抱っこ拒否のうさぎさんもいるので、そういう子にまで無理やりやる必要はありませんが、うさぎとのコミュニケーションを取る際にも、抱っこができるようになっていた方が楽しいですよね。
うさぎを抱っこする方法
我が家のユキも、最初は抱っこ完全拒否うさぎでした。でも、今ではすっかり慣れ、飼い主の腕の中で落ち着いています。
大事なのは、できるだけうさぎを怖がらせないように抱っこすること。怖くなければ、何度もやっているうちに、だんだんうさぎも慣れてくるんです。慣れるまでは私も、何度もひっかかれたり噛まれたり、生傷を負っていましたが、今ではそれもなくなりました。
うさぎを抱っこする際の3つのコツをご紹介します。
1.頭を撫でて落ち着かせる。
うさぎは、頭をなでてやると大人しくなる子が多いです。頭から背中にかけて、ゆっくりそうっと撫でて、落ち着かせましょう。
優しくなでなでしているうちに、うさぎが目を細めてうっとり。気持ちよさそうにじっとその場に丸くなったら落ち着いた合図。この時、人間が緊張して手が強張っていたら、うさぎにも緊張が伝わるのでダメです。
うさぎさんに警戒心を抱かせないように、人間もリラックスして触ってやることがとても大事です。
2.ゆっくりお腹に手を入れて持ち上げる
うさぎが落ち着いたら、おなかのあたりにそーっと手を入れます。
このとき、人間はうさぎの正面ではなく、うさぎの背後にいた方がよいと思います。正面にいると、臆病なうさぎさんは圧迫感にびびってしまいます。
お腹に手を入れたら、うさぎがびっくりしないように、ゆっくりと持ち上げます。うさぎの体は柔らかくてふにゃっとしていますが、しっかりと持った方がうさぎは安心します。
万が一暴れても落下しないように、人間は膝立ちやしゃがんだ姿勢で練習しましょう。
持ち上げたら、片方の手ですかさずお尻を支えます。
3.お腹とお尻をしっかり固定。
お尻をささえたら、うさぎのお腹を人間側にぴったりくっつけます。
うさぎを抱っこするときは、とにかくしっかりと支えてやることが大事です。グラグラと安定しない支え方では、かえってうさぎは怖がります。腕からぴょんと飛び降りたりすると危険なので、おしりをしっかり支えるのがポイントです。
最初は、こんな小さい体を押さえつけて大丈夫か!?と心配になるのですが、大丈夫です。むしろ暴れて降りたときに、足を骨折したりする方が危ないので、支える手は緩めないようにしましょう。
まずはこの状態で何秒かできたら、離してやって、いっぱい褒めてあげてください☆
ユキの抱っこ練習を続けていて気付いたのですが、我が家の場合、落ち着く抱っこの仕方は上のやり方と微妙に違うようです。
実は、うちのユキはこの姿勢が一番落ち着きます。横向き。この抱っこの仕方はちょっとコツがいるのですが、片方の肘でお尻を固定して片手でうさぎの体を支えています。すると、もう片方の手があくので、なでなですることができるんです。
なでなでされている間は、ユキはおとなしいので、いつもこうして抱っこしています。慣れてきたら、安全な場所と方法で、その子に合った抱っこの仕方を探ってみるのもいいかもしれません。
まとめ
うさぎを抱っこする手順は主に3つ。
- 頭を撫でて落ち着かせる。
- ゆっくりお腹に手を入れて持ち上げる。
- お腹とお尻をしっかり固定。
人間が落ち着いてリラックスすること、できたら褒めてやることも忘れずに。
さらに言えば、抱っこの練習をするなら、走り回ってパワーを使った部屋んぽの後などがおすすめです。最初は、疲れてちょっと眠い時に練習するといいかもしれません。最初はタイミングも大事だと思います。
でも、やりすぎはうさぎにとってストレスになるので、ほどほどに。すんなりできるようになる子もいれば、とっても時間がかかる子もいます。
うさぎの体調とも相談して、楽しみながら気長に練習してくださいね☆