うさぎは、犬や猫に比べて飼いやすい動物と思われがちです。
ですが、動物を飼うということは、簡単なことばかりではありません。これからうさぎを飼おうと思っている人は、「こんなはずじゃなかった!」と思う前に、飼育の難しさや大変なところも必ず知っておいてほしいです。
私にとって、ユキは超絶可愛いし、かけがえのない家族の一員です。
ですが今日はあえて、約2年間私がうさぎを飼ってみて、大変だなーと思うことをまとめてみたいと思います。
目次
うさぎは飼いやすい?
うさぎが飼いやすいと思われているのは、やはり鳴かないからというのが大きいんじゃないでしょうか。
うさぎも、よーく耳を澄まして近づいてみると、「ぷぅぷぅ」とか「ぶぅぶぅ」とか鳴いてるんですが(飼ってから知った)、ご近所に迷惑がかかるほど大きな声で鳴くというようなことはありません。
なので我が家のように、マンションでも飼育を許可してもらえる場合もあります。
また、小学校で飼育しているところも多いことから、わりとほったらかしでも元気だったような…というイメージがあり、なんとなく「うさぎは飼いやすい」と思われがちなんですよね。(学校のうさぎは先生たちが休日も世話をしてるんです!)
私は実家にいた頃犬を飼っていたので、私自身も「犬に比べればうさぎは飼いやすいはず」と思ってました。
ですが、飼ってみると、当然ですが、うさぎにはうさぎの大変さがあることが分かりました。
①なかなか留守ができない
「うさぎは淋しいと死ぬ」というのは迷信ですが、ほったらかしにしておいてもよいということではありません。
うさぎを飼う際には、ケージの中に常に食べられる牧草と水を入れておかなければなりません(ペレットは1日2回くらい)。
忙しい毎日に追われて、うっかり牧草を切らしてしまった…というミスがあったりすると、うさぎは体調を崩してしまいます。
どっさりと入れておけば1日~2日くらいはなんとかなりますが、それ以上家を空けることは難しいです。
頻繁に家を空ける忙しい人や、長期で旅行に行きたいという人にとっては、飼育は大変です。
②部屋んぽの時間は目が離せない
かくれんぼ中~
うさぎは、犬のように外に連れ出して散歩をする必要はありませんが、適度な運動をさせることは必要です。
我が家では、1日1回2時間程度(最初は1時間くらいでしたが、最近は2時間くらい遊んでます…)ケージから出して遊ばせています。
ボールで遊んだり、トンネルをくぐったり、走り回ったりして可愛いですが、部屋にあるものを齧らないか、危険なところへ入って行っていないか、常に見ておく必要があります。
小さな子どもと同じように、遊んでいる間目が離せないので、実質2時間くらいは自分のことはほとんどできません(本を読むくらいはできますが…)。
時間に余裕のない生活をしている人にとっても、うさぎを飼うのは大変です。
③トイレはそこそこ臭う
でもトイレで寝てる
うさぎ自体に臭いはありませんが、糞とおしっこは結構臭いです。
普段からトイレはそこそこ臭います。動物と生活したことのある人なら気にならない程度の臭いですが、初めて動物を飼うなら気になるかもしれません。
また、動物を飼ったことがある私でも確実に「臭い!」と思う、盲腸糞。
盲腸糞とは、小さ目の粒が繋がったような糞(栄養たっぷり)です。これが1日1回くらい出るのですが、うさぎには「食糞」という衝撃の習性があり、大抵は出したあと自分で食べてます。
でも、たまに食べずにトイレにしてることもあるんですよ。
これが…これがもう、とんでもなく臭いですw
なかなか全く臭わない動物はいないですよね。臭いがイヤー!という人は、そもそも動物を飼うのは諦めた方がいいかもしれません。
④費用もかかるよ
うさぎを飼うためには、ケージ、エサ、飼育グッズなどいろいろなものが必要になってきます。食費や消耗品は常にお金がかかるし、突然の医療費がかかることもあります。
詳しい費用については「うさぎを飼う費用はどれくらい?飼育用品・エサ・病院代まとめ」の記事にまとめてあります。
だいたいこれくらいかかる…ということを心に留めて、経済的に受け入れられるかを必ず検討してくださいね。
⑤換毛期の抜け毛がすごい
頭にできる眉毛が換毛の印
うさぎの抜け毛を舐めていてはいけません。
特に、季節の変わり目「換毛期」は、すごいです。
部屋んぽが終わると、カーペットの上は毛だらけ。抱っこすれば、服は真っ白(うちのうさぎは毛が白い)。ケージにも毛は溜まるし、毛がふわふわのため、空中にも舞います。
なので、こまめに掃除機をかけていないと、部屋が大変なことになります。ちなみに、うちではルンバが大活躍です。
部屋に毛が落ちているなんて耐えられない!というキレイ好きの人や、動物の毛でくしゃみが出てしまう人などは、かなり飼いづらい生き物だと思います。
また、抜け毛はこまめにブラッシングをしてやらないと、うさぎ自身も病気になってしまうので、わりと手もかかります。
⑥こまめに体調チェックが必要
これは寝てるだけ(死んでません)
犬や猫に比べて、うさぎは体の不調を訴えることが苦手です。
これは小動物の本能で、具合が悪いと知られると敵に狙われることから、自然と隠す習性があるんだそうです。
ほんと、うさぎが具合悪いかどうかって分かりにくい。
犬だと、毎日元気にかけよってきていた姿が急に元気がなくなると気付きやすいですが、うさぎは、こちらからちょっとした変化に気付いてあげる必要があります。
例えば、「いつもより牧草を食べない」だとか「うんちの形が変」だとか「よしよしをしようとしても反応がない」とか。
「いつもと違う」ということを飼い主が敏感に感じ取らなければいけません。
実際ユキも、体調悪いのかな…いや、ちょっと分からん…。みたいな状況が時々ありますが、ちょっとでも異変を感じたら、まずは病院に電話したり、診てもらったりしてます。それくらい分かりにくい。
ということはつまり、常にできるだけ目を離さなくてよい環境で飼育しなくてはいけません。ほったらかしはNGです。
まとめ
ケージを空けるとなでなでを要求するユキ
うさぎは、本当に可愛いです。眺めているだけでも飽きません。
私はうさぎを飼ってよかったと思っているし、毎日世話をするのは全く苦になりません。
ですが、「飼いやすい動物か」と聞かれると、決してそうとは言い切れないと思います。やはり動物を飼う以上、大変なことはたくさんあります。
それを分かった上で、それでも飼いたい!と思う人こそ、飼ってほしい。
よくよく考えて、うさぎにとっても人間にとっても、楽しい生活をおくれるようにしたいですね。