我が家は転勤族です。数年に一度は、日本のどこかへ住まいを移し、生活しています。うちの夫の会社に社員寮はないため、避けて通れないのが賃貸物件選び。住む場所をネットで検索し、不動産屋へ行き、紹介してもらった物件を内見…という流れを毎回経験します。
物件を見て回るのは結構楽しいです。新しい部屋は実際に下見に行ってみると、新しい生活にワクワク。暮らしのイメージが湧き、「ここに住みたい!」と気に入る場所もあるかと思います。
確かに住む場所を決めるときは直観も大事。けれども、即決は危険です。
実際私たちは、下見のときには気付かず、実際に暮らし始めたら「こんなはずじゃなかった!」と思うこともしばしば。できるだけそうならないために、最近では不動産屋が気付いてくれない(というかあえて黙っている人もいる)点も考慮に入れて、下見できるようになってきました。
今日は、賃貸物件選びの簡単な流れと、賃貸物件の内見の際に、必ずチェックしておきたい見落としがちなポイントを5つご紹介します。
目次
賃貸物件選びの簡単な流れ
まずは、下見に行くまでの簡単な流れについてお話します。
1.インターネットで検索
不動産屋へ行く前に、自分が住みたい場所の条件を絞って、ネット(「スーモ」などのサイト)で検索してみましょう。我が家の場合、条件設定はだいたい次のようなかんじ。
- 家賃は○万円~○万円
- 住みたいエリア・沿線・駅から○分以内
- 築○年以内
- 2階以上
- オートロック
- ペットOK
正直、うちの場合は「ペットOK」の条件だけでかなり絞られてしまうので、毎回この6つくらいの条件で探します。
ペットのいない方であれば、もっとこだわりをいろいろ追加してもいいと思います。
2.不動産屋で相談
気に入った物件が見つかったら、不動産屋へ連絡して相談に行きます。
この時、見つけた物件以外の上記の条件に近い物件も紹介してもらえるので、その中から下見に行く物件をだいたい3つくらいに絞ります。
3.賃貸マンションの内見へ
不動産屋の車に乗って、実際に下見へ出かけます。
実はこの時、不動産屋が連れて行く順番はだいたい相場が決まっています。3つの物件に連れて行かれる順番はずばり、
- 「無難」(家賃も部屋も無難なかんじ)
- 「最低ライン」(家賃は安いが部屋はいまいち)
- 「理想」(家賃は高めだが理想的)
なんです。不動産屋さんの思惑にはまってしまう、よくあるパターンはこんなかんじ。
1軒目:無難
「ふーん(1つ目なのでよく分からない)」
2軒目:最低ライン
「さっきの見ちゃったらここはやだなー」
3軒目:理想
「わぁすごくいい!ここしかない!」
というわけで、最後に見に行ったところに決める人は多いんです。心理戦ですね。
この心理に乗せられる気持ちはすごくよく分かるんですが、ここで忘れてはいけないのは、相対評価だけでなく絶対評価で判断することです。
3つの物件で比べた時、その中で気に入った物件が、必ずしも自分たちが最初に求めていたものと一致するとは限りません。あくまで3つの中での判断ですから、その部屋自体をチェックすることも忘れないようにしましょう。
内見で必ずチェックしておきたいこと
1.コンセントの場所と数をメモ
意外に見落としがちなチェックポイント。実際にそこで暮らすことを想定した時に、テレビ、パソコン、その他家電をどこにどう設置するかをイメージしてみてください。
その際、ちゃんとコンセントの数が足りているかを確認しましょう。極端にコンセントの少ない部屋(たまにあります)はめっちゃ不便です。また、時間があれば間取りの紙にコンセントの場所をメモしておくと後で検討するときに役立ちますよ。
2.騒音を自分の耳で調べる
周りの道路の車通り、電車の音などがどれくらい気になるか、窓を閉めたときと開けた時の両方を実際に試します。
実際に住んでみたら、めっちゃうるさい!下見のときこんなんだったっけ!?ということも経験しました。特に、高速道路や線路が近くにないか、実際に音が聞こえてこないかを調べましょう。夜になると大型車が通る場所は要注意。昼間の下見では気付かないこともあります。
3.携帯で電波を確認!
携帯の電波が入るなんて当たり前!と思っていませんか?これは、意外な落とし穴です。マンションの部屋によっては、たとえ都会のど真ん中でも、電波が悪い部屋があります。
ちなみに、今のうちがそうです(どーん)。インターネットは繋がりますが、通話中電話がよく切れます。これは盲点でした。下見の際、自分の携帯で電波の確認は必ずしましょう。
4.収納は全部開けてみるべし!
収納の数は、間取りを見ながらあらかじめ調べているかとは思いますが、実際に開けて、中を見ることが大事です。思ってたより意外に小さかったりする場合があるので、必ず確認しましょう。
奥行きや幅を把握し、どこに何を入れたらよいかも考えるとよいです。
5.ベランダに出て日当たりチェック
北向き以外なら明るいと思われがちですが、実はそうでもありません。実際にベランダに出てみて、大きな建物が日光を遮ってないかをチェックしましょう。
一度、昼も真っ暗の部屋というのに住んだことがありますが、これほど不健康な生活はありませんでした。住み始めた時は「昼間は外に出ればいいや」くらいに思っていたのですが、朝起きても光が入ってこない部屋というのは、想像以上に気が滅入ります。植物も枯れます。やはり、生き物にとって太陽の光は大事だなあと感じました。
湿気がたまりやすいと、衣類にカビが生えたりすることもあるので、それも困りもの。できるだけ日当たりのいい部屋を選ぶことをおすすめします。
まとめ☆
いかがでしたか?
これら5つのことは、私たちの経験から言って、絶対にチェックしておきたいポイントです。
住まいを選ぶときは、何かしら不満は出てきます。これだけ言っておいてあれですが、完璧に理想通りの場所なんて多分ありません。どこかは妥協しなければいけないのも事実です。けれども、自分が住む場所ですから、できるだけ条件にかなった部屋に、満足して住みたいですよね。
賃貸物件を探す際には、不動産屋の意見を聞くことも大切ですが、しっかりと自分の目で見て判断することも決して忘れてはいけません。
これから引越しを予定している人は、失敗なく住まいを選べるよう、参考にしてもらえると嬉しいです!
ハッピーな転勤族ライフを送りましょう☆