愛媛県松山市。道後温泉本館から少し離れた二番町の繁華街。周りに多くの飲食店が並ぶ中、ひっそり佇む小さなショットバーがあります。
「BAR露口」。
ここのハイボールを飲まずしてハイボールは語れない!と言っても過言ではない、歴史ある名店です。「露口」を目当てに、全国から多くの有名人も訪れます。
実は私、地元が愛媛でして、ここのマスターと朝子さんご夫婦には、いつもとてもよくしていただいてます。二十歳のときに父に連れられて訪れて以来、地元に帰るたび顔を出したくなる大好きなバーなんです。
目次
バー露口
基本情報
■所在地
愛媛県松山市二番町2-1-4
■TEL
089-921-5364
■営業時間
19:00~0:00
■定休日
日曜・祝日
■アクセス
伊予鉄市内電車「大街道」駅より徒歩5分
「バー露口」とは
入口は、見過ごしてしまいそうなほどひっそりとした渋い外観。なかなか前もって知っていなければ、若い人には入りにくいかもしれません。が、扉を開けて中に入ると、そこは昭和の雰囲気漂うノスタルジックな空間。バーテンダーの露口夫妻が明るく迎えてくれます。
一本の大きな木でできた、どっしりとしたカウンター席には、宿り木のようにお客さんが集まります。昭和の時代にタイムスリップしたような非日常気分を味わえますよ。
「露口」の一杯目はハイボール
バー露口には、なんとビールがありません。ビールのない夜のお店って、私が知る限りでは今まで出会ったことがないです。ビールを置かないというマスターの流儀。それだけでもお店のこだわりを感じます。
昭和のハイボールを味わおう
一時のブームは少し去ったように思いますが、最近では、いろんなお店でハイボールが飲めるようになりました。ビールのようにジョッキで飲めるハイボールを提供しているお店も少なくありません。
しかし、ハイボールがメジャーな飲み物になったからこそ、この「バー露口」のハイボールは特別感が感じられると思います。完全に別物です。ぜひ一度味わってほしいです。
濃い目の味わい
露口のハイボールは、濃い目なのにキツくない。ウイスキーの風味が強いのに、ウイスキーロックは苦手な私でも自然に「おいしい」と思える味わいです。
何より炭酸との混ざり具合が絶妙なんです。似たような配分で調合して、マスターの真似をしてマドラーを軽く入れても、この味は出せません。長年作り続けてきたマスターだからこそできる、至高の味わいです。
8オンスのグラス
露口のハイボールは、8オンスのグラスに入っています。このグラスもマスターのこだわりです。他のお店のハイボールよりも小さなグラスなのに、飲みごたえはそれ以上。小さく見えても、絶対に満足できる一杯です。
サントリー角ハイ「濃いめ」の開発はここから!
サントリーの角ハイボールは有名ですよね。缶に入っている角ハイの中に、「濃いめ」という種類があるのをご存知でしょうか。
実は、この「濃いめ」ハイボールの開発には、バー露口が関わっているんです。露口のレシピをもとに、露口夫妻が試飲を重ね、作られたというサントリー角ハイボール「濃いめ」は、確かに美味しい。
小さな松山の町から、全国に広がって親しまれていると思うと、なぜか私まで嬉しくなります。
実は数年前に訪れた際、記念のタンブラーをマスターからいただいちゃいました☆マスター曰く、缶のハイボールを飲む際は、グラスに注いで飲むのがおすすめなのだそうです。
自分だけのカクテルをおまかせで
ハイボールを飲んだ後は、いつもおまかせでカクテルを作ってもらいます。リクエストをすれば、なんでも作ってもらえますよ。
スクリュードライバ ウィズ ペセの思い出
私が初めて訪れた際に、マスターが私のイメージで作ってくれたカクテルの名前は、「スクリュードライバ ウィズ ペセ」。スクリュードライバはウォッカベースの有名なお酒ですが、「ペセ」といういまだに他のお店では聞いたことのない桃の味を添えたピンクのお酒。
まだ若かったので、めっちゃ可愛いカクテル作ってくれたんですよね。
自分オリジナルのお酒って嬉しくて、それからはずっとここに来ると飲むお酒です。最近は「スクリュードライバ ウィズ ペセで」と頼んだら、容赦なくウォッカがすごい強いピンクのお酒を出してくれるようになりましたwww
まとめ☆
一度訪れたら、絶対にもう一度訪れたくなること間違いなし!遠方からでも絶対に訪れる価値ありと、自信を持っておすすめできる名店です。
今までいろんなバーに行きましたが、やっぱりここは特別。父に連れられて初めて行った時からもうすぐ10年。当時は学生だった私も結婚し、今では夫と一緒に訪れるようになりました。愛媛に帰るたびに、ふと立ち寄りたくなる大好きなお店です。
70歳を超えているとは思えないダンディーなマスターと、面白くて明るい朝子さん。これからも、ずっとお元気で、続けてほしいなあと思います。
愛媛に訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。