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コンポストをおしゃれに手作り!ベランダで生ゴミから堆肥づくり

おうち時間が増えたことで、おうちのゴミも増え続ける今日この頃。ゴミの日までに溢れてしまうゴミ箱がストレスだったので、自作コンポストを作ってみることにしました。

ベランダでできるダンボールコンポストに興味が湧いて挑戦してみたところ、開始から1ヶ月ですが、今のところいいかんじで続けられています。今回やってみたダンボールコンポストの作り方と、使い方についてご紹介します。

コンポストとは

コンポストとは、生ゴミから作る堆肥のことです。有機物を微生物の働きで分解させて、堆肥にします。作った堆肥はベランダ菜園に使えます。

おうち時間が増える中でどんどん増えていくゴミの量。中でも生ゴミが増えることは、とってもストレスで、ビニール袋に入れてフタつきゴミ箱に入れていても、フタを開けるたび悪臭が気になっていました。いろいろ対策はしていても、なんとなく臭うのがとても不快。ゴミ出しの日にごみ袋の口を縛る際にいちいち「ウッ…」ってなってたし、暖かくなってくると室内でコバエを見かけるのも辛かった。

コンポストがあれば、生ゴミを自宅で処理することができます。ちょっと最近家庭ゴミ増えすぎなのでは…?と思った私は、コンポストの導入を考えはじめました。

ダンボールで手作り?専用容器を購入?

実は、我が家では以前にも一度ダンボールコンポストをやってみたことがあります。その時は夫主導だったため私はほぼノータッチだったのですが、夫曰く前回は、途中でダンボールが破れてしまい、あまりうまくいかなかったとのこと。それから結構虫が入って来るとのこと。もう一度始めるなら、ダンボールではなくて、コンポスト用の専用容器を購入した方がいいと勧められました。

調べてみると、いろいろ出てきたのですが、私が気になったのはLFCコンポストというバッグ型のコンポスト。これだと敗れる心配はないし、コンパクトでおしゃれで、ジッパーが閉まるから虫も湧かなさそう。

これいいなぁ。

……でもちと高いなぁ(本音)。

サイトを確認すると分かるのですが、最初の基本セットだけでもなかなかの価格だし、堆肥ができた2ヶ月後くらいには次のコンポストを用意しなくちゃいけないので、導入にそれなりのお金がかかってしまいます。ちゃんと続けられるかどうかも分からない生ゴミの処理にこれだけのコストをかけるのは、いくらエコでも家計的にちょっと厳しいなと。

自分で作るより成功する確率は上がるし、これくらいのお金はかけられる!という人であれば、LFCコンポストぜひおすすめしたいです。

ダンボールコンポストを手作りしてみた

というわけで、我が家はもう一度ダンボールコンポストに挑戦してみることにしました。前回の夫の経験も踏まえ、今回はできる限り工夫をすることに。

  • ダンボールをステンレスのカゴに入れる(破れ防止のため)
  • 布でダンボールを包んでしっかりとじる(保温・虫予防)
  • やる気が出るようにお気に入りの道具を使用する

具体的な作り方は以下の通りです。

①ダンボールとステンレスのカゴを用意

まず、使用するダンボールを用意します。なんでもいいのですが、できるだけ強度が高めのものがおすすめです。我が家はダイソーの収納ボックスが余っていたので、それを使用しました。強度が心配だったので、底にもう一枚ダンボールを敷いてガムテープで補強(板とかあればそれでもよさそう)。土がこぼれないように持ち手のところの穴もふさいでおきました。

ステンレスのカゴは無印良品の「ステンレスワイヤーバスケット(幅37×奥行26×高さ18㎝)」のものを購入。


無印良品ステンレスワイヤーバスケット

この2つの組み合わせだと、カゴの中にダンボールがピッタリ収まります。

②ダンボールを包む布を作る

ダンボールをぐるっと包み込む布を作ります。布は保温のために必要です。毛布やバスタオル、古いTシャツの布なんかがいいみたい。ビニールなど通気性の悪いものはNGです。

今回私は、家でもう捨てる予定だった黒Tシャツと使い古しの布巾を縫い合わせてて大判の布にしました(めっちゃ久々にミシン使った)。

袋状にしてスッポリとダンボールを収めるのが理想だったのですが、思っていたより布が足りなかったので、こんなかんじで十字に縫い合わせ、最初の布をクリップで留め、あとはお弁当みたいに包んで閉めることに(虫対策がちょっと不安ですが)。

これで容器が完成です。

③置き場所に設置してみる

我が家はマンションなので、設置場所はベランダ一択。できるだけ作業が億劫にならないように、ベランダを出てすぐの場所に設置しました。

通気性をよくするため、ダンボールの底を浮かせて設置します。ダンボールの下に何か足になるものを置くとよいです。ブロックや木材なんかがある場合は、両端に置いて、その上にカゴに入ったダンボールを置きます。

我が家はちょうどよいブロックがなかったので、すのこみたいな形状の壊れた棚板を解体して、真ん中に空洞を作り、その上に置きました。

③ピートモスともみ殻くん炭を入れる

コンポストの容器が完成し、置き場所が決まったら、中に土を入れていきます。

ピートモスもみ殻くん炭を3:2くらいの割合で混ぜ合わせます(あまり重量とかは気にせず大体これくらいかな?って具合で入れましたが大丈夫でした)。

そこに水を少しずつ300~500mlくらい様子を見ながら入れて、混ぜ合わせます。これで基材は完成です。

コンポストに生ゴミを入れてみる

コンポストが完成したら、いよいよ生ゴミ処理を開始します。

生ゴミを入れてみよう

最初は少しずつ入れて様子を見るのがいいと思います。

まず、スコップで全体の土をかき混ぜて、

真ん中に穴を空けて生ごみを入れ、

最後に土をかぶせるだけ。あとはフタをして翌日までそのまま放置でOKです。

 

翌日、また生ゴミを入れる際にしっかりかきまぜるようにします。

数日経ってコンポストが軌道に乗ってくると、フタを開けると白いフワフワしたカビが発生します。これは好気性菌といって無害なもの。酵母ががんばっている証拠なので、かきまぜて見守ってOKです(青やピンクのカビはNGらしいです)。

分解されやすいもの・されにくいもの

我が家は基本、1日分の野菜と果物くず、食べ残し、麦茶・コーヒー殻(消臭・防虫効果あり)を中心に入れるようにしています。

分解が追い付かないと困るので、入れすぎに注意(目安は500gまで)。

3COINSで購入した琺瑯のお椀1杯分を毎日投入。今のところ、この量で次の日にもちょっと残っているので、本当はもっと土を増やすか生ゴミを減らせるといいのかもしれませんが、数日後には分解されていることも多いので、このまま続けてみたいと思ってます。

これまで入れてみて、よく分解されているのはコーヒー殻、果物の皮。あと意外にいいのが使用済み油です。油は温度が上がるのを助けてくれるので、コンポストの調子が上がった気がします(入れすぎはNGらしいです)。野菜くずはできるだけ細かく切って分解が進みやすいようにしています。

分解されなかったのは玉ねぎの皮、卵の殻(これは夫が経験済)。アボカド・みかんの皮も結構時間がかかりました。大きいものや硬すぎるものは分解されにくいので入れていません。動物性のもの(魚の骨や甲殻類、貝類、肉)なんかも、アンモニア臭が発生しやすいらしく、虫も湧きやすくなるので、今のところ入れないようにしてます。エビの殻あたりは今後少しずつ試してみたい気持ちもあります。

まとめ

ベランダにコンポストを導入して1ヶ月。毎日土を混ぜるのが面倒なのでは?と心配していましたが、お気に入りの道具を合わせて作ったことで愛着が湧いて、今のところ順調に続けられています。

心配していたダンボールの強度と虫ですが、ダンボールは今のところ破れることなく使えてます(もし敗れても布とカゴがあるので、箱を交換しやすそう)。虫については、油や食べ残しを入れた日なんかは、やはりコバエが数匹来ています。私的にはこれくらいは想定内だったのですが、今後もっと増えるようなら更なる対策が必要かも。

コンポストをやってみると、ゴミの量は確実に減り、ゴミ捨てがかなり楽になりました。生ゴミが減ったことで、ゴミの水分量が減ったからか、ゴミ出しの際のゴミ袋が軽くなったのもとても嬉しい。ゴミ箱が溢れて力任せに突っ込まなきゃいけない事態もなくなり、今のところとても快適です。

2ヶ月後、うまく堆肥ができあがるか、楽しみです。