これから結婚を考えている人の中には、結婚する前に、一旦同棲をしたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
結婚前にパートナーと一緒に暮らす同棲。最近では多くなってきていますが、私たちの親世代(50~60代前後の人たち)には、ちょっと受け入れられないという人も多いようです。
私は夫と結婚する前に、親への了承を取った上で、約1年半同棲しました。実際に経験してみて、結婚前に一度同棲してみてよかったと思ってます。どうやって両親を説得したか、その方法をご紹介します。
目次
結婚前同棲のメリットとは
そもそも、結婚前同棲をするメリットはあるのでしょうか。これは、意見が分かれるところだと思いますが、私はあると思います。
結婚前同棲のメリットはずばり、結婚前にお互いの素を知ることができるということです。別に一緒に住まなくても、お互いのことを知ることはできますが、一緒に住んでこそ分かることもあると思うんですよね。
同棲することによって分かることは、大きく分けて3つあります。それは、お互いの生活習慣・金銭感覚・精神面です。順番に見ていきます。
1.お互いの生活習慣を知る
一緒に暮らしてみると、初めて知る相手の生活習慣や癖のようなものが必ずあります。
付き合っている頃は隠し通していただらしない癖、実は料理があんまり得意じゃない、好き嫌いが多い、片づけが苦手だった…なんてことが一緒に暮らし始めると発覚することも多いんです。
同棲をすることで、お互いの欠点を助け合えるか、補い合えるか、直してほしいことを改善できるか…などを見極めることができます。
2.金銭感覚を知る
同棲をすれば、家賃を一緒に払うようになるし、2人で結婚後に必要なものを徐々に買い揃えることもあると思います。財布は別々だったとしても、2人で相談して一つのものを買うようになるので、お互いのお金の感覚というものが分かってきます。また、相手が趣味にかける金額についても分かってきます。
金銭感覚が激しくずれている相手とは、結婚生活はキツイです。結婚前同棲をすれば、お互いの金銭感覚も生活の中で見極めることができます。
3.お互いの精神面を知る
生きていたら、機嫌が悪い日、調子の悪い日も必ずあります。一緒に生活することで、普段のデートでは見せなかった、お互いのいろいろな精神面を知ることができます。
イライラしている日にケンカになることもあるかもしれません。ですが、こういうことに慣れておくのも結婚生活を円満に送るためには大切だと思います。よりお互いの内面を知ったうえで、結婚した方が、夫婦間トラブルは少なくて済むはずです。
以上3点、こういうちょっとしたことの中に、「こんなはずじゃなかった!」「許せない!」と思えることがないとも限りません。どうしても相手の生活に合わせることができないのに結婚してしまったら、結婚生活は悪夢ですよね。同棲なら、もし「どうしても無理!」となって別れたとしても、まだ結婚しているわけではないので、離婚の労力に比べれば断然楽です。
同棲生活には、お互いの素をさらけ出すことで、結婚してからお互いへのギャップにショックを受けることなく、結婚生活をスタートできるというメリットがあるんです。
両親に理解してもらうためには
これらの理由から、私は結婚を考えている相手とは、結婚前に1年くらいは同棲したいと思っていました。相手の男性が自分と合うか、自分が相手の男性に受け入れられるか見極めたかったんです。
ですが、結婚前に同棲することを両親に伝えるかどうか迷いました。言ったら反対される可能性が高かったからです。とはいえ、こっそり同棲していることがバレたとしたら、余計に親の逆鱗に触れる危険性もありました。
周りに反対されながら結婚するよりも、祝福された方がいいに決まっている…と思った私は、結婚前同棲をすることを両親に理解してもらおうと説得することにしました。
ここで、気を付けたいのは、上記のような自分が思っている同棲のメリットをそのまま伝えたところで、親は納得しないということです。両親を説得するためには、戦略が必要です。
戦略1.味方を作る
まずは、父か母、もしくは兄弟の中で自分の味方になってくれそうな人を見つけましょう(いない場合は一人で立ち向かうしかないですね…)。
私の場合は兄弟がいないので、母を味方にしました。いきなり両親にかしこまって伝えるよりも、ラスボスである父を説得するために母に相談に乗ってもらうという構図を作り上げた方が賢いと思ったからです。
これは大成功でした。母も最初はびっくりしていましたが、すぐに私の味方になってくれて、父の機嫌のいいタイミングを教えてもらったり、どんな風に言ったらよいかなどのアドバイスももらえました。
戦略2.結婚するつもりだと伝える
両親は、本当に結婚するつもりなのかどうかというところがやはり気になるようです。
そこは「結婚するつもりでいる」とハッキリ伝えましょう。若干迷いがあったとしても、その迷いを表に出してはいけません。「まだ結婚するかは分からない」なんて言ってしまったら、「じゃあ一緒に住まなくてもいいでしょ」と言われるのは目に見えています。
いつ結婚するかという話は決まっていないとしても、いずれは結婚するという意思は伝えなければなかなか理解してもらえないと思います。
戦略3.合理的な理由を伝える
なぜ同棲したいのか、合理的な理由をいくつも伝えます。ここで「相手のことが好きで一緒にいたいから」とか「結婚の練習期間にしたいから」などのふんわりした理由を言うのは大間違い。「あんたは甘い!」と一喝されておしまいです。
私が両親に、同棲を許してもらうために伝えたことは、以下の5つ。
- お互いの家に遊びに行くよりも一緒に住んだ方が交通費が浮く。
- 結婚式のお金を計画的に2人で溜めたい。
- 家賃を半分ずつ払えば今よりも安くなる。
- 結婚と同時に引越をするとバタバタするので、早めにしておきたい。
- ○○(場所)へ住めば、お互い今より職場へ通いやすい。
このように、具体的な見通しをもって説明することで、「ちゃんと考えている」ということをアピールしましょう。また、同時に一度相手に会ってほしいということも伝えました。
戦略4.明るく話す
これ、意外に大事です。
親に相談やお願いを持ちかけるとき、つい暗いトーンで話してしまう人って多いと思いますが、これは逆効果。悲しい話題でない限り、暗くなる必要はありません。
私の場合は「今、付き合ってる人と一緒に住みたいと思ってるねん~」とさらっと言いました。もちろん両親はびっくりして固まっていましたが、私が明るく伝えることで、親も深刻にならずに話すことができたと思います。
深刻ムードになってしまったら、大抵の場合反対されます。ちゃんと伝えたいことほど、明るく話すことが大事だと思います。
戦略5.パートナーを両親に会わせる
うまく伝わったら、パートナーを実際に両親に会わせて、どんな人かということを知ってもらうとよいと思います。
ここでパートナーと親が仲良くなってもらえたら一番ですが、好印象を持ってもらえれば十分です。「この人なら信頼できる」と思ってもらえれば、親としては少し心配要素が減るはずです。
まとめ
いかがでしたか?
私の場合は、こうして両親と話し合いをすることができました。結果的には、結婚前同棲を認めてもらい、その1年半後に結婚しました。私としては「もうちょっと結婚まで猶予が欲しい!でも一緒に住みたい!」という本音を、思い描いていた通りの形で実現できました。
結婚前同棲を考えている人は、親への説得が大変かもしれません。親によって考え方も違うので、絶対に説得できるとは言い切れませんが、よかったら参考にしてみてくださいね。