うさぎってとっても可愛い生き物です。
ですが、その可愛さの裏には「糞を食べる」という謎の習性も持っています。また、うさぎの糞は、健康状態を知るとっても大切なバロメーター。
今日は、うさぎのうんちについて。食糞(しょくふん)のお話と、糞を見て分かる健康状態など、うちのユキの例を含めて、ご紹介します。
目次
ユキを飼い始めて、一番衝撃的だったこと。
うさぎって自分のうんち食べるんですよ。
もちろん、出したものを全部食べるわけではありませんが、日常的に口をもぐもぐさせながら普通に食べます。
可愛い顔して、なかなかの変態ぶりw
でも、これにはちゃんと訳があるんですね。
なぜ、うさぎは自分の糞を食べるのか。
簡単に言うと、糞から栄養を摂ってるんです。
え…糞から!?と思ってしまいますが、うさぎの糞には、腸内細菌が作り出したアミノ酸、ビタミンB群、ビタミンKなどの栄養がいっぱい。特に、盲腸糞と呼ばれるテカテカした小さい粒が固まった糞は栄養満点なんだとか。
こんなやつです。
ちなみにめっちゃ臭い。
この盲腸糞は、直接肛門に口をつけてダイレクトに食べることが多いので、しょっちゅう見かけることはありませんが、たまに残してます。
ちなみに、残し過ぎが気になるときは、病院に相談した方がよいみたい。
うんこ食べてる様子w
ちょっと満足気で笑う。
うちのユキは、ほぼトイレもマスターしてるので、普段はちゃんとトイレでうんちをするのですが、わざわざ食べるために床にしたりもしてて、見てて面白いです。
うさぎの糞は、健康状態を知るために欠かせません。
うさぎの体調不良って、うさぎ自身を見ていても分かりにくいことがとっても多いんです。体調の変化が表れやすく、見て分かりやすいのが、糞の状態。
トイレ掃除のついでに、毎日の糞チェックは欠かさず、行いましょう。
まずは、色のチェック。
黒っぽいか茶色(黄色)っぽいかを見てみてください。
こんなかんじの茶色っぽい、チモシー色が混ざったうんちが出ているときは健康な証拠。これは、牧草をたくさん食べていて、腸の動きが活発なときのうんちです。
全然牧草を食べないと、真っ黒のうんちになります。
牧草は、うさぎの健康を維持する大事な食べ物。なかなか食べないうさぎさんには、いろんな種類を試すなどして、配慮する必要があります。
また、粒の大きさも、小さすぎるときは要注意!
腸の機能が低下してうっ滞になり、食欲がどんどんなくなってしまうこともあるので、「なんかここのところいつもより糞が小さいなぁ…」と感じたら、動物病院で診てもらった方が安心です。
うさぎの糞を観察していると、時々こんなかんじの糞があります。
コロコロの糞が繋がってます。
たまにちょっと出てくるくらいなら、その後糞の量や大きさが変わらなければ様子見でいいと思うのですが、この繋がってる糞が頻繁に見られたら要注意。
これ、毛で繋がってるんですよ。
この繋がった糞は、「毛球症(もうきゅうしょう)」という、お腹に毛が溜まって腸の機能が弱まる病気の可能性があります。毛球症は最悪の場合、お腹の中に毛玉が詰まってしまい、命に係わることもあります。
ユキも一度、この繋がってるうんちがよく出る時期があり、その後食欲がなくなって、ごはんを食べなくなったことがありました。
ユキは病院で点滴をしてもらって、薬を飲ませると食欲が回復し、糞の状態も元に戻りました。
繋がってるうんちを見つけたら、注意して見てあげてくださいね。
うさぎが糞をしなくなったら、緊急事態です。
上に挙げた毛球症やうっ滞(胃腸の機能が止まって、ガスが溜まりお腹が痛くなる病気)の可能性が高く、早めに病院に連れて行かないと、命に関わります。
迷わずすぐに病院に連れて行きましょう。
うさぎにとって、「うんちが出ない」「食べない」という状態は、かなり危険だと知っておいてくださいね。
糞をばらまくのは、雄のうさぎに多いようです。
発情期などに自分の縄張りを示す行動なので、なかなかしつけだけで完全になおせるものではないかもしれません。
ユキは雌うさぎですが、トイレのしつけはまあまあ上手くいきました。
うんちについては、トイレ以外の場所(トイレ付近)にすることも少しはありますが、基本的にはトイレでできます(ちなみにおしっこは完璧!)。
トイレのしつけについては、うさぎによって出来る子と出来ない子、いろいろみたいなので「できなくても仕方ないか…」くらいの気持ちで、ゆったり取り組んでくださいね。
ただの糞ですが、されど糞。
うさぎの糞は奥が深いんですよ。
食糞にはちょっとビビりますが、うさぎの糞には栄養がいっぱい!さらには、健康のバロメーターにもなるんです。
毎日の糞掃除の際にちょっと気を付けるだけで、うさぎさんの体調や状態を把握するヒントになるはずです。
うさぎを飼う際には、糞のチェックをこまめにやってみてくださいね。