先日、仙台旅行に訪れた私たち。仙台と言えば、誰もが牛タンを思い浮かべますよね。私も旅を計画しているときには、牛タンを食べたいと思っていました。でも、仙台の牛タンについて調べていると、気になることが。
それは、仙台の牛タン屋さんのお肉は、外国産のものがほとんどだという情報です。え?本当に?とびっくりしてしまいました。
では、なぜ仙台では牛タンが名物なのでしょうか。観光で訪れるなら、どんな場所を選べばよいのでしょうか。結果的に私たちは牛タンは食べませんでしたが、旅行で牛タン屋さんに行くかどうか考えている人は、ちょっと考えてみてください。
目次
仙台で牛タンが名物になっているわけは、仙台が牛タン発祥の地だからです。
その歴史は、戦前戦後に遡ります。それまでは外国の料理として主にスープなどに使われていた牛タンを、塩焼きにするという食べ方を考案したのが、仙台にある牛タンの老舗店「味太助」の初代、佐野啓四郎さんです。
フランス料理のシェフから牛タンの味を学んだ佐野さんは、オリジナルの料理を考え出したいという思いから、焼き鳥屋台で牛タン焼きを出したことが始まりだと言われています。
つまり、仙台の牛タンは、その歴史と発祥の地であるというところに意味があるんです。
牛タン発祥のお店「味太助」は、現在も仙台で営業している人気のお店です。「味太助」の味を受け継いだ分店も北海道・東北・関東で営業しています。
仙台で牛タンを食べるなら、歴史ある老舗店へ足を運んでみるといいかもしれません。肉厚に切られた仙台ならではの牛タンを味わうことができます。歴史を感じながら、代々伝わる牛タンの味を楽しむなら、仙台で牛タンを食べるのはアリだと思います。「仙台気分」も味わいたいという人にもいいかもしれませんね。
仙台牛タン発祥の店の味太助です。牛タンの通信販売も承っています。 仙台牛タン発祥の店 味太助 - www.aji-tasuke.co.jp |
が、ちょっと待ってください。私にはどうしてもこの産地の問題が気になります。仙台の牛タンは、国産ではないという噂は本当なのでしょうか。
調べてみたところ、仙台にある牛タン屋さんのほとんどは、アメリカ産の牛肉を使用しているそうです。
牛タン屋さんの公式ホームページを見ても、牛肉の産地が説明されていないところが多いですが、2003年に大問題となったアメリカ産牛肉のBSE(狂牛病)。その際、輸入が困難になり、仙台の牛タン店のほとんどが休業したということから、明らかになったのだとか。
仙台へ訪れた際に、ある料理店のご主人から聞いた話では、今では仙台の牛タンは国産ではない、ということは、地元の人たちの間でも有名なんだそうです。
仙台の牛タンは、仙台牛ではないんですね。うーん、がっかり。
ではなぜ、仙台の牛タンなのに、仙台牛が使われないのでしょうか。
一番の理由は、国産牛は高価で単価が高いからということが挙げられます。そもそも牛タンは牛の舌なわけですから、1頭の牛からとれる量は20枚程度と言われている希少部位です。
最高級ランクの和牛である仙台牛の牛タンでは、お店側としては採算がとれないのが現実のようです。
仙台牛で牛タン屋さんをしようと思っても、国産牛で1つの部位のみを買い付けることはできないのだそうです。
牛タン専門店では、牛一頭買いをする必要がないことから、部位で購入できるアメリカ産の牛肉を使っているお店がほとんどだと言われています。
なるほど、牛タンの部位以外も使うなら牛タン店ではなくて焼肉店ですもんね。これは推測ですが、国産牛の牛タンを食べたいなら、国産牛を取り扱う焼肉屋さんへ行ってみるほうが確実なのかもしれません。
これらのことを調べてみて、結局私たちは仙台で牛タン屋さんへは行きませんでした。
ただ、アメリカ産の牛肉でも、仙台の牛タン専門店の牛タンが美味しいことは間違いないと思います。実際に、アメリカ産の牛タンは肉厚で柔らかく、牛タン焼きに適しているとも言われています。この際産地は気にしない!というのであれば、訪れるのもいいと思います。
それでも、私たちが牛タン屋さんへ訪れなかった理由はずばり、
「だったら、仙台じゃなくても食べられるんちゃうん…?」
と思ってしまったからなんですよね…。
例えば、東京・横浜にも店舗のある牛タン「ねぎし」。ここの美味しさとコスパはかなりいいですよ。仙台で食べなくても、東京で安くておいしい牛タン屋さんはたくさんあるんです。
せっかく旅行で訪れるわけですから、そのときにその場所でしか食べられないものを食べたい!と思ってって私たちが目をつけたのは、
仙台の海でとれる豊富な海の幸。
新鮮な海の幸は、そのときに、その場所でしか味わえません。東京で食べたら○万円という高価な魚たちだって、仙台では安く食べられたりするんです。
仙台へ旅行に行くなら、美味しい海鮮が食べられるお店が個人的にはおすすめです。
創作和食料理店「歓の季」では、超豪華な海鮮丼ランチが1000円で食べられますよ。夜ももちろんおすすめなので、よかったらこちらの記事もご覧ください。
いかがでしたか?
それでもやっぱり仙台に来たら牛タンを食べたい!という人は気にせず行ってくださいね。結局のところ、食べたいものを食べるのが一番です。大事なのは、よく考えて選ぶことです。
私が調べてみて、分かったことは以下の3つ。。
仙台といえば牛タン!ですが、牛タン以外にも魅力はいっぱいです☆いろいろ考えたうえで、後悔しない旅になるように企画してみてくださいね!