こんにちは、結婚3年目に突入しましたユキコです。
独身の頃ってよく「どんな相手と結婚したいか」「結婚相手の条件は?」というようなことを聞かれますよね。そんなとき、「波長が合う人を見つけたい」なんて答えることはありませんか?実際、私自身、人生のパートナーを探すときに、最もよく気にしていたことは「波長が合う」かどうかでした。そして、今の夫は自分と波長が合うと感じ、結婚しました。
でもね、結婚してみてふと思ったんです。
漠然としているこの「波長が合う」とはどういうことなんだろうか。そもそも波長の合う人間なんているのだろうかと。
今日はそんな独り言をお届けします。
波長が合うとは、そもそもどういうことなんでしょうか。
- 電磁波や音波などの波動で、波の山から次の山、または谷から次の谷までの水平距離。
- 互いの気持ちや意思などの通じ具合。「彼とは―が合わない」
引用:goo辞書より
なるほど、気持ちや意思が通じ合っている状況を「波長が合う」と言うみたいです。
例えば、味覚や金銭感覚の波長が合うということは、レストランで食事をした時に、同じように「おいしい」と感じたり、「ここはおいしいけどコスパは低いな」と感じたり、「安いのにおいしくてお得だ」と感じたり、感想がだいたい同じ。価値観が似てて、一緒に生活していく上で相違が生まれにくい状態ですね。
なんとなく一緒にいて「波長が合うな」と感じる人は確かにいます。あれはいったい何なんでしょうか。
「波長が合う」と感じる部分は、金銭感覚であったり、味覚であったり、人間関係の作り方であったり、人によって様々だと思います。その中でも、私にとって「波長が合う」と感じる人は、共有する時間の感覚が同じという部分でした。
言葉にするのは難しいのですが、特に会話のテンポが合う人。例えば私が機関銃のように喋っていたとしても、無言でいたとしても、居心地がよい状態。自然体でいられることが、「波長が合う」ということだと感じていました。
独身時代、仕事でかなり病んでいた私は、毎日のように仕事の愚痴を延々としゃべり続け、それを当時彼氏だった夫は、ひたすら相槌を打ちながら静かに聞いてました。不機嫌になって無言になっても、優しく対応してくれました。
私はその状態を「あぁ、なんて波長が合う人なんだ」と思っていたわけです。この人なら自分のすべてを受け入れてくれるんじゃないかとさえ感じてました。
けれど、結婚して仕事を辞めてから心に余裕ができた私は、新たなことに気付きました。
それはずばり、夫には夫の波長があるということ、自分以外の誰かと、波長がぴったり合うなんてことはあり得ないということです。これまで私が「波長が合う」と思っていたのは、今までの自分の波長に、ただ相手が合わせてくれていただけだったんだと気付きました。私のペースに、私のやり方に、私の喋り方に、全て合わせてくれていたのだから、心地いいのは当たり前。
結婚してから気付いた「相手の波長」。
夫の波長はというと、話すテンポは私よりも遅い、返答をするときはよく考えてから答える、声が小さい、言葉で詳しく説明するのが下手…など、なんか若干ディスってますが、そんな自分と異なる相手の波長って、本当に結婚するまでは気付いてなかったんです。
なので、今まで心地よかっただけのコミュニケーションは、少し形を変えました。声が小さい夫にイラッとしたり、聞いてることに期待してるほどの返答が得られなくて困ったり、そんな不満もでてくるんですよね。
ていうか、それが当たり前なんです。
私自身の波長があるように、相手にも波長がある。波長というものは、人それぞれがもっているものなんじゃないかなと思います。
付き合っていると「二人の波長が合った!」と感じる瞬間はあると思います。合コンで「この人はなんか波長が合わない!」と感じることももちろんあります。けれども、長年一緒に生活していく中で、人と人の波長が完全に一致するなんてありえません。「この人は波長が合う人だ」と感じているなら、きっとそれはどちらかがどちらかに、意識的であれ無意識であれ、合わせているんです。
私は今、夫と完全に波長が合うなんてことはありえないと思ってます。では、どうしたらいいのでしょうか。
以前、私の仕事の愚痴を文句ひとつ言わずに聞いてくれていた夫のように、私も相手の波長に合わせる努力をしなければいけないと思います。
例えばですけど、声の小さい夫に「ハァっ?!」とか言って睨まず、なるべく優しく聞き返す努力や、「分からへんわ!」と一喝せず、説明を引き出す言葉がけ、相手の波長に合わせて会話することが大切なんじゃないかなと思いますw
もちろん、どうしても許せないことや譲れないときには、思い切りケンカして、お互いがぶつかりあえばいいと思います。そういうときは、違う波長でも認め合える妥協点を探せばいい。どうしても妥協できないなら、別れるのも一つの選択肢です。
けれど、結婚生活において、夫婦が仲良くやっていくためには、お互いの波長に「合わせたい」と思えるかどうかは、大事なことだと思います。自分の波長とは違っても、受け入れ、合わせようとする努力。そういう努力ができないなら、その人は人生のパートナーにはなり得ません。
そして、こうしたお互いの思いやりによって、やがて自然に「夫婦の波長」のようなものができてくるんじゃないかなぁと、自分の両親や祖父母を見ていると感じます。
最初から波長がぴったり合う人なんていなくて当然。ぶつかったり、喧嘩したりしながら、「私たちの波長」を、少しずつ時間をかけて作っていけたらいいなと思うのでした。