哲学の道は、数ある京都の桜の名所の中でも、特に有名なスポットです。「日本の道100選」にも選ばれた川沿いの道は、約2㎞に及ぶ桜のトンネルが続きます。私も京都に住んでいた頃、哲学の道へ何度か行ったことがあるのですが、延々と続く満開の桜は圧巻で、見ごたえ十分でした。
しかしながら、毎年、桜の季節になると、哲学の道周辺は人で溢れかえります。また、銀閣寺行きの市バスも大混雑!実は、この市バスの混雑がとにかく大変なんです。そこで、行く前にぜひ知っておいてほしい市バスの乗り方や、ルートをまとめました。訪れる際に、どれを選んで行くかよく検討すれば、少しは混雑を避けられると思いますよ。
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哲学の道の桜は、大変美しく、地元の人や観光客に人気のお花見スポット。桜の時期は、銀閣寺前あたりから哲学の道にかけて、毎年かなりの混雑ぶりです。平日は土日祝日に比べるとマシですが、春休み中だとあまり変わらない日もあります。
私が訪れたときの感覚では、銀閣寺周辺に人だかりができていても、哲学の道に入ってしまえば、皆歩いているのであまり混雑は気にならないかんじでした。まぁ、有名で人気のスポットなので、哲学の道のある程度の混雑は仕方ないと思います。
私が毎年納得がいかないのはそこじゃないんですよ。混雑が辛いのはずばり、
「銀閣寺道行き」の京都市バス。
これほんとに、当時東京の朝のラッシュなんて知らなかった私は、地獄かと思ってました。桜の時期の市バスは、今にもバスが傾きそうなくらいのすし詰め状態になります。そんなバスに長時間揺られて、到着する頃には疲れ切っている…なんてことも少なくありません。
しかし恐ろしいことに、銀閣寺って近くに電車の駅がないんです。あるのは「銀閣寺道」「銀閣寺前」というバス停のみ。哲学の道を銀閣寺スタートで楽しもうと思うと、必然的にバスに乗ることになるんですよね。そりゃ混みますよね。
では、京都駅から市バスを使う場合に選べる3つのルートと、それぞれのメリット、デメリットを押さえておきましょう。
観光客のみなさんは、京都駅にまず到着しますよね。京都駅からは、市バス17番系統「銀閣寺道」行きのバスが出ています。17番系統は京都駅が始発なので、列の区切りによっては、運がよければ座席に座れるというメリットがあります。
けれども、ちょっと待ってください。
京都駅から銀閣寺までは約8㎞。バスだと30分くらい(混雑によってさらに長いことも)乗らなければいけません。また、バス停には、ここはディズニーランドか!と突っ込みたくなるほどの行列ができます。バスに乗り込むまでに時間がかかり、バスに乗ってからも時間がかかるのが京都駅なんです。
地下鉄烏丸線「今出川」駅まで電車で行って、「烏丸今出川」から102番系統の市バスに乗る方法。今出川駅なら、京都駅から地下鉄ですぐに行くことができます。
この方法は、電車で北上し、目的地までの距離を詰めてからバスに乗るので、バスで過ごす時間を短縮できるメリットがあります。バス停も混雑していることはありません。しかし、途中停留所での乗車なので、バスの中がすでに満員の場合は乗せてもらえないこともあります。
「出町柳(でまちやなぎ)」駅からは、銀閣寺道へのバスがたくさん出ています。しかもかなりの近距離。バス停3~5つ分くらいの距離なので、バスでのストレスは少なくて済みそうです。
しかし、「出町柳」駅は京阪電車の駅なので、京都駅からのアクセスは今ひとつ。京都駅から一番近い京阪電車の駅は「京阪七条」。ここまで歩けば、京阪電車に乗れます。だいたい徒歩15分くらいです。
市バスに乗らずに行ける方法も考えてみました。
哲学の道は、銀閣寺から南へと続いています。ルートによって異なりますが、平安神宮まで歩くなら最寄駅は「東山」駅、南禅寺まで歩くなら最寄駅は「蹴上(けあげ)」駅です。
つまり、地下鉄を使ってどちらかで降り、北上しながら逆ルートで歩くこともできます。この方法なら、市バスに乗らなくても哲学の道へ行くことができます。
しかし、全体的な人の流れは銀閣寺スタートの方が多いので、どちらかというと流れに逆流することになります。あまりに人が多いときはちょっと大変かもしれません。
元も子もないような気もしますが、お金に余裕があるなら、タクシーを使うのもアリだと思います。お金が心配な人は、地下鉄「今出川」駅か、京阪「出町柳」駅まで電車で行ってから、タクシーを利用するのもいいかもしれません。
けれども、この時期は人間だけでなく車もとても多いです。渋滞につかまることも考えられるので、絶対にいいとも言えません。
いかがでしたか?
個人的には、出町柳から市バスまたはタクシーが一番いいような気がしますが、日程や天気、桜の開花状況などによっても人の多さは違うため、はっきりとどのルートがいいかは断言できません。
ただ、京都駅から市バスに乗るという方法以外にも、いろんな手段があるということを知っておくことは大事です。
いろんなルートを検討したうえで、なるべく混雑を避けられる方法を選びたいですね☆