空海が拓いた天空の都市と言われる高野山は、現在も多くの人々の信仰を集めている場所です。存在感のある多くの歴史的建造物や、奥之院へと続く参道は、見ごたえがあります。
見どころがいっぱいの高野山ですが、じっくりと回っているとあっという間に時間が過ぎてしまいます。今日は、初めて高野山を訪れるなら絶対に訪れたい二大聖地・金剛峰寺と、おすすめの精進料理ランチをご紹介します。
目次
高野山の見どころは主に8か所。(赤いところをクリックすれば詳細が見れます)
ですが、これ全部1日でまわるのはちょっと無理があります。この中でも、高野山をめぐる上で外せないのは、なんといっても檀上伽藍と奥之院の二大聖地。真言宗総本山の金剛峰寺も行っておきたいスポットです。奥之院へ行く方が時間がかかるので、檀上伽藍→金剛峰寺→ランチ→奥之院のコースでまわるのがおすすめです。
ケーブルで「高野山」駅に到着したら、路線バスに乗って「千手院橋」あたりまで移動しましょう。途中、女人堂や徳川家霊台などの見どころもありますが、歩いたら1時間くらいかかってしまうので、一旦バスでスルーして、あとから時間があったらまわるのがおすすめです。
檀上伽藍とは、弘法大師が真言密教を開く際に、最初に整備した場所と言われています。境内には19もの建造物が建っていて、中でも真っ赤な根本大塔(こんぽんだいとう)は、ひときわ目立つ存在です。
高さ48.5mの日本で最初の多宝塔なのだそうです。多宝塔とは、四角い初層の上が円形になっていて、さらに四角錐の屋根のある独特の形の塔を言います。
内陣は、曼荼羅の世界を立体的に表現している立体曼荼羅を見ることができます。真っ赤な柱に描かれた立体曼荼羅は、思わず圧倒される迫力ですよ。
金堂は、歴史を感じる建造物。ご本尊は薬師如来です。ここも中を拝観することができます。
■拝観料
200円
■拝観時間
8:30~17:00
金剛峰寺は、高野山真言宗の総本山です。
長い廊下と整備された庭が続きます。国内最大級の石庭「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」も見どころ十分。
蟠龍とは、地上でとぐろを巻き、潜んでいる龍のことだそうです。雄雌一対の龍が、奥殿を守っているように表現された石庭です。
狩野派の襖絵も見ごたえがあります。
畳の広間では、お茶とお菓子を出していただきました。
檀上伽藍の拝観が終わったら、バス停のある「千手院橋」あたりに戻ってお昼ご飯です。せっかく高野山に来たなら、ぜひ精進料理を味わってみてくださいね。
本格的なものもいいですが、気軽に体験したいのであれば、「中央食堂さんぼう」がおすすめです。麦とろろごはんや、湯葉、豆腐、田楽、山菜など、菜食料理ランチがいろいろあるので、好きなものを選べます。1000円~2000円程度とお値段もリーズナブルですよ。
「麦大豆ごはん」を注文してみました。
左上から、粟麩田楽、胡麻豆腐、野菜の揚げ出し、お吸い物、麦大豆ご飯。さすがのヘルシーさです。
どれも出汁がよく効いていて、おいしかったです。肉や魚のない料理は、ちょっぴり物足りなさも感じましたが、食べもののありがたみを感じながら食べることができました。
■所在地
和歌山県伊都郡高野町高野山722
■TEL
0736-56-2345
■営業時間
10:00~17:00
※不定休
サービス終了のお知らせ - www.geocities.co.jp |
お昼を食べたら、午後は奥之院を目指して歩きます。奥之院は檀上伽藍とともに、高野山の二大聖地です。
奥之院へ続く参道は約2㎞。樹齢数百年の杉並木が続いています。途中、織田信長や豊臣秀吉、上杉謙信など戦国武将の墓石もありました。宗派を問わない高野山ならではですよね。
参道の途中にある「みろく石」。祠の中に石があり、持ち上げることができます。
善人には軽く、悪人には重く感じられる石とのこと。ちょっとドキドキしましたが、無事持ち上げられました。でも「軽い」とは思わなかった…かも。
奥之院御廟(おくのいんごびょう)に近づくと、御廟橋という橋があります。ここから先は聖域のため、撮影禁止。
心清らかに、お参りしたいですね。
いかがでしたか?
高野山を1日で巡るなら、見どころをしっかり押さえてまわってくださいね。1日ではまわりきれない、その他スポットもたくさんありますが、初めてなら、まずはぜひ、二大聖地と金剛峰寺を訪れることをおすすめします。精進料理も味わってみてくださいね。
他のお寺とは違う、特別な雰囲気が満ちたパワースポットですよ。
高野山は、民族や宗教の違いに関わらず、どんな人でも受け入れてくれます。ぜひ一度、訪れてみてくださいね。