3月になり、少しずつ日差しが暖かく感じられるようになってきました。寒い滋賀県でも、梅の花が見頃を迎えています。石山寺では、お寺のある山に咲く400本の梅を楽しむことができます。3月中旬には、水仙の花も満開を迎えますよ。
お寺は広く、のんびりお散歩しながら、お参りするにはぴったりのお寺。どんな場所か詳しくご紹介します☆
目次
■所在地
滋賀県大津市石山寺1-1-1
■TEL
077-537-0013
■拝観時間
8:00~16:30
※入館は16:00まで
■入山料
600円
■アクセス
(電車の場合)
京阪電車「石山寺」駅より徒歩10分
(バスの場合)
京阪バス「石山寺山門前」バス停よりすぐ
(車の場合)
・名神高速道路「瀬田西IC」より約5分。
・京滋バイパス「石山IC」より約5分
※駐車場あり
石山寺のご本尊は、如意輪観世音菩薩。
平安時代、藤原氏などの貴族たちの間では、子孫繁栄を願う「石山詣」が盛んでした。藤原兼家や藤原道長が子どもを授かり、栄えたことなどから、貴族の間にも広まったと言われています。その後も、源頼朝、足利尊氏などの後援を受け、西国三十三所観音霊場としても有名になりました。
庶民の間でも縁結びや安産を祈るお寺として、古くから多くの人の信仰をあつめています。
なんと今年は、本尊御開帳の年。2016年3月18日~12月4日まで特別公開が実施されます。また、同時に重要文化財である本尊塑像の断片と胎内佛像も拝観が可能になるとのこと。33年に一度の御開帳で、石山寺本堂も初めて公開されるのだそうです。行くならぜひ今年がおすすめですよ。
■本尊 如意輪観世音菩薩拝観料
大人 500円
小学生 250円
石山寺は、紫式部のゆかりの地としても知られています。紫式部は、新しい物語を考えるために、石山寺に7日間籠っていたのだそうです。そんなとき、十五夜の月が琵琶湖に映える様子を見て、貴人が都のことを想う場面を書き綴りました。そうして書き始められた文章が、有名な源氏物語になったと言われています。
石山寺の本堂には、紫式部がかつてその窓から月を眺めたと言われる「源氏の間」もあります。
石山寺は「花の寺」とも言われるほど、四季折々の美しい花を楽しむことができるお寺です。春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉など、どんな季節に訪れても、その景色に飽きることはありません。
これからの時期はちょうど、梅や水仙が見頃になる時期です。数年前に訪れた際の様子をご紹介したいと思います☆
滋賀県は東京に比べて寒いので、3月上旬あたりからが梅の見頃。2016年は3月21日まで、「梅つくし」のイベントを開催しています。
■日時
2016年2月11日~3月21日
8:00~16:00
「梅つくし」の期間中は、境内に咲く400本の梅が見頃を迎えます。梅園として独立しているわけではなく、山内一帯に咲き誇る梅の様子は、お寺の風景と馴染み、趣があります。
境内がとても広いので、混雑も気にせず、ゆったりと拝観することができますよ。期間中に展示される、200点以上もの梅の盆栽も見応えありです☆
石山寺の見どころは、梅だけではありません。梅が見頃を迎えるちょうど同じ頃、水仙の花が一面に咲き誇ります。
この鮮やかな黄色と、淡いピンクのコラボレーションが素敵ですよね。梅がたくさん見られるところは他にあっても、水仙と梅を一緒に楽しめる場所はなかなかないと思います。石山寺の梅を見に来たら、水仙と梅が同時に見られる場所こそ、おすすめの撮影スポットですよ。
トンネルのようになっている不思議な岩は「くぐり岩」。全て大理石なんだそうです。近くの説明に「自然に体内くぐり状態をなす」と書いてあります。狭いですが、間をくぐり抜けることができますよ。
駅からお寺までの道のりにある御茶処「茶丈藤村」で食べることのできる「たばしる」。変わった名前のこのお菓子は、丹波大納言小豆とクルミをお餅で包んだ甘味です。
松尾芭蕉が石山寺に訪れた際に詠んだ、
「石山の 石にたばしる 霰(あられ)かな」という句から名付けられたのだとか。ちなみに意味は、「石山寺の岩に降り、飛び散る霰は、目にも耳にも心地のよいものだ」という意味だそうです。
独特の食感は、「たばしる」でしか味わえません。ここにしかない珍しいお菓子ですよ。「茶丈藤村」では、近江羽二重もち米のおこわ「ふじおこわ」のヘルシーランチも食べることができます。
いかがでしたか?滋賀県石山寺は、関西に住んでいても、意外と訪れたことのない人は多いのではないでしょうか。
2016年3月中旬からは、たくさんの梅と水仙が見頃を迎えるのに加え、本尊の特別拝観も実施されるので、さらに見応えがあるはずです!個人的にはかなりお気に入りのお寺です。
ぜひ、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
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