静岡県寸又峡(すまたきょう)にある「夢の吊り橋」をご存知でしょうか。
透き通ったターコイズブルーの湖の上を歩いているような、最高のロケーションを楽しめる吊り橋です。紅葉の季節には、山々を彩る木々とその湖がとにかく絶景なんです。
テレビでその場所の存在を知り、私たちも2015年11月の連休に訪れてみました。ところが、とんでもない大行列にかなり苦しめられる羽目に…。寸又峡への行き方、歩いたコース、その時の様子などをお伝えします。
今年の秋に訪れる予定の人は、あらかじめ知っておいた方がよいと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
寸又峡は静岡県の山奥にあります。
温泉地としても有名な場所で、近くには温泉宿もあります。
寸又峡への行き方は、主に2つ。
公共交通機関を利用する場合は、JR東海「金谷」駅より大井川鉄道で「千頭」か「奥泉」という駅まで行ってからバスを利用します。バスは1時間に一本なので、気を付けましょう。JR「金谷」駅からの所要時間は約2時間。
車で訪れる場合は、新東名高速道路「島田金谷」インターから約1時間半で行くことができます。どちらにしても遠いです。
ちなみに「島田金谷」インターからのルートはこんなかんじ。
私たちは車で訪れたのですが、11月の特に連休は気を付けてください。
大渋滞です。
山奥にあるため、寸又峡へ行くためのルートは一本道。大間発電所の手前あたりから、その道をずらりと乗用車の列が…。
ほぼ完全停止状態でした。駐車場へ到着するまで1時間以上待ったでしょうか…。
この渋滞の時点で諦めて下ったところにある「小山の吊り橋」というところに目的地を変更してもよかったかもしれません…。
駐車場は、わりと広く、数か所にあります。
300台くらいは停められて、普段は無料。シーズンや連休中は500円かかります。道路渋滞をやっとのことで抜けたら、駐車場は停められました。
渋滞自体が駐車場待ちだったのかもしれませんが…。
寸又峡温泉の入口にある駐車場に車を停めて、そこからは歩きます。
車を降りても、すぐに吊り橋があるわけではありません。
駐車場から歩いて行くとまず、温泉街があります。食べ物や雑貨やお土産なども売ってました。この入口付近にトイレがあります。この先にはないので、行っておきたいところです。
パンフレットをもらって確認すると、吊り橋を渡って歩いて帰ってくる「プロムナードコース」は約90分とのこと。
それなら歩けるかな…と思い、進んで行きます。
温泉街を抜けると、王子トンネルというトンネルがあります。
このトンネルも歩いて進みます。寒いです。
トンネルを抜けると、ターコイズブルーの湖と吊り橋が見えてきます。
駐車場から吊り橋まではおよそ1.4km。この時点で結構歩いてます。
吊り橋にたどり着いたのが、午後3:30。
景色はこんなかんじでした。
湖の色が美しい!ちょっとこの日は曇ってたので、透き通るような青…とまではいきませんでしたが、確かにターコイズブルーです。
紅葉はもう1~2週間くらい早い方がよかったかな…というかんじ。山なので、見頃は11月初旬~中旬のようです。
で。
美しい景色を堪能したところで、ぎょっとしました。
吊り橋まで長蛇の列…!!
もはや終着点が分かりません。なにこの人の多さ!!!!
吊り橋は、がっちり固定されているわけではなく、グラグラの心細い作りのため、一度に10人しか渡ることができません。
吊り橋の入口のところで、係の人が1人ずつ誘導していました。
この時点で、諦めて帰ればよかったかもしれません(2度目)。
一抹の不安がよぎります。
11月末ともなると、山の中は16:30くらいからだんだん辺りは暗くなってきます。
15:30から並んでいた私たちの順番が回ってきたのは、なんと17:15。
そしてなんと恐ろしいことに、係の人は「あとは自己責任でお願いします~」と言いながら、17:00に帰ってしまいました(え…アリなの?これアリなんですか?)。
すでに、辺りは真っ暗。
もはや吊り橋の上から景色を楽しむことなんてできる状態ではありません。というかぶっちゃけ危険です。
なんですか、罰ゲームですか?
しかし、みんな「ここまでせっかく並んだんだから、意地でも吊り橋を渡りたい」と思ってしまうのか、誰も帰ろうとしません。
めっちゃ怖い思いをしながら、結局真っ暗の中、渡りました。
シャレにならない暗さ。
今思えば、本当に…なんであんな怖い思いをしてまで渡ったのかよく分かりません。このときほど、集団心理の恐ろしさに震えたことはありません。
危ないので、暗くなったら諦めた方がよいと思います。
しかも…しかも!橋を渡ったら終わりじゃないんですw
橋は引き返すことができないので、渡った先の山を登って、ハイキングコースをぐるっと歩かなければなりません。
わりと険しい階段が続きます。
iPhoneのライトで足元を照らしながら歩きましたが、暗くなってからは光がなければ危ないです。
そんなこんなで、駐車場まで帰ってきた頃には、完全に心が折れてしまいました。こんなに過酷な紅葉狩りは初めてでした。
この反省を生かして、寸又峡へ訪れるためのアドバイスをします。
人の多さに死にそうになった紅葉狩りでしたが、この年はたまたまテレビで放映されていたことで、例年以上に混雑していたことも考えられます。
年によって違いもあるかもしれませんが、シーズン中はある程度覚悟しておきましょう。
景色自体はすごく素敵な場所なので、できれば平日を狙って行ってみてくださいね。
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