愛媛県へ訪れたら、郷土料理の鯛めしを食べたいと思う人も多いのではないでしょうか。
松山空港にある「かどや」は、鯛めしやさつま飯といった愛媛の郷土料理が食べられる料理店です。愛媛出身の私ですが、実際に行って食べてみました。
空港のお店なので、子連れでも行きやすかったですよ。愛媛の鯛めしと、お店の様子について詳しくご紹介します。
愛媛県名物の鯛めしですが、実は2種類あります。
1つは、鯛が入った炊き込みご飯。一般的に鯛めしというと、こっちを想像する人は多いかと思います。おうちでも作りやすいので、実家にいた頃、食卓にもよく出てきていました。味はよくある炊き込みご飯とあまり変わりませんが、鶏に比べて脂っこくないのであっさり食べられます。
もう一つは、鯛のお刺身と生卵を使った宇和島の鯛めしです。
こちらは、愛媛県宇和島市の郷土料理なのですが、ちょっと独特の食べ方をするため、観光客にも人気なんです。
松山に住んでいた私としては、正直それほど馴染みのある料理ではないのですが、たまに食べるとおいしい。
その昔、伊予水軍が酒盛りの後、酒を飲んでいたお椀にご飯を盛り、鯛の身をのせて食べたのが始まりだと言われています。その後、宇和島市の一部に家庭料理として伝わり、親しまれてきました。
最近は、松山市にも宇和島鯛めしのお店をちょこちょこ見かけるので、松山でも食べられますよ。
松山空港にある「かどや」では、この宇和島の鯛めしを味わうことができます。数少ない松山空港のレストランの中では、個人的には一押しのお店です。
お店自体はそれほど広くなく、奥にカウンター席、手前に3つくらいテーブル席があります。
ぱっと見、居酒屋っぽい雰囲気ですが、空港のレストランなので、客層はいろいろ。1人でも家族でも、どんな人でも訪れやすいかんじ。
休日や連休だと満席になることもよくあるそうですが、私が訪れた日は空いてました。
ベビーカーに子どもを乗せていたので、店員さんに聞くと、手前のテーブル席のところにベビーカーごと入ってOKとのことでした。
「かどや」のメニューは、こんなかんじ。
宇和島名物の鯛めしとさつま飯が看板メニューです。
(さつま飯とは、こんにゃく・焼き魚のほぐし身の入った味噌汁のようなものをご飯にかけて食べる郷土料理。鯛めしの方が豪華ですが、これもおいしい)
この日は「宇和島鯛めし」1500円を注文。御膳にすれば、じゃこ天などの小鉢が付くのでこちらもおすすめです。
コスパを考えると、愛媛のごはん屋さんのランチにしてはちょっと高めかなーと思いますが、鯛だし、空港のレストランだし、まぁ仕方ないかな。
宇和島鯛めしがこちら。
食べ方は、店員さんが丁寧に教えてくれます。
鯛の切り身と薬味を、卵の入ったつゆに全て漬けて混ぜ、白いご飯の上にのせていただきます。つゆはちょっと甘めのしっかりした味がついていて、濃いめの卵かけご飯みたいなかんじになります。
混ぜた魚と薬味をのせて、
卵とつゆの入った器の先からつゆもかければ完成。
生魚や生卵が嫌いでなければ、美味しく食べられると思いますよー。
ちょっとお酒も飲みたいなーという人には、愛媛の地ビール「道後ビール」もあります。
「ちょい飲みセット」なんかもあるので、空港でちょっと時間を潰したいときにもよさそう。
愛媛って何が有名なの?みかんしかないの?とよく言われますが、確かに愛媛って、特別これが美味しいで!って自慢できるものは少ないかもしれません。
宇和島鯛めしは、旅行で訪れるならぜひ食べてみてほしい郷土料理の一つです。
愛媛は瀬戸内海の魚介類が豊富なので、魚がおいしいのですが、鯛めしはちょっと変わった食べ方を体験できるので、観光客にはおすすめですよ。
よかったらぜひ訪れてみてくださいねー。
【店舗情報】 ▪️所在地 愛媛県松山市南吉田町2731松山空港ターミナルビル2F ▪️TEL 089ー965ー4600 ▪️営業時間 10:00〜20:00 ▪️公式HP |