山梨県に、富士山が見える絶景ポイント「忍野八海(おしのはっかい)」があります。忍野八海は、世界遺産である富士山の構成資産の一部として認定されている湧水地です。
絶景ポイントで撮影をしたり、付近の川沿いでお花見も楽しめる、忍野八海をご紹介します☆
目次
■所在地
山梨県南都留郡忍野村忍草
■TEL
0555-84-77(忍野村役場)
■アクセス
(公共交通機関の場合)
・JR中央線「大月」駅→富士急行大月線「富士山」駅→路線バス「忍野八海入口」または「忍野八海(大橋)」バス停下車
(車の場合)
駐車場あり
忍野八海とは、富士山の伏流水が水源の湧水地です。神秘的な湧水の池が8つ集まっていて、池からは富士山もとてもよく見える絶景ポイント。
湧水は大変透き通っていて、名水百選、国の天然記念物にも指定されています。池の中には巨大なニジマスたちが悠然と泳いでいて美しいです。
富士山が世界遺産に登録されてからは、訪れる人が一気に増えたそうで、海外からの観光客も多いです。私たちが訪れたときは、「ここは中国か!?」と思うほど中国人観光客がたくさんいました。
8つの池「出口池」「お釜池」「底抜池」「銚子池」「湧池」「濁池」「鏡池」「菖蒲池」があり、歩いて巡ることもできます。簡単に8つの池をご紹介します。
忍野八海を代表する、中心にある池です。水車小屋やお土産屋さんも建ち並び、賑わっています。
池に映し出される逆さ富士を見ることのできる池。湧池の北側にあります。湧水は少ないそうです。
濁池という名前のわりには濁っていないと思ったら、今は井戸水が流入しているそうです。老婆がみすぼらしい行者に水を与えることを断った途端、池が濁ったという伝説があるのだとか。
小さな池ですが、水深はなんと4メートル。水草が揺れ動く景色が美しいです。ガマガエルが洗濯中の姉妹を池に引きずり込んでしまったという悲しい伝説もあります。
とちの木の大木がある静かな場所にあります。洗い物をすると、道具や野菜が巻き込まれて消えてなくなり、しばらくして浮かび上がってくるということから、この場所で洗い物をすることは神様の怒りをかうという言い伝えがあるそうです。
草地にある池で、池の底がよく見えます。砂から湧き出ている美しい水の様子を見ることができます。
鏡池のさらに東にある、菖蒲を見ることのできる池があります。水深は0.5メートルと浅い泉です。
最も離れた場所にある広い池。池の近くに出口稲荷大明神の鳥居が見えます。場所が離れているため人が少なく、自然そのものの泉の美しさに触れることができます。
忍野八海へ訪れたら、何と言っても富士山を見たいところ。お天気のよい日に訪れることをおすすめします。見上げるとそこには、絶景の富士山が姿を現します。
8つの池の中で一番おすすめなのは、「鏡池」。鏡のような池に富士山がくっきりと映し出されます。池のちかくに立って撮影すれば、絵画のような美しい逆さ富士が撮れるはずです。あまり目立たない場所にあるため、中心の人工池のみ見物して帰ってしまう人もいるのだとか。そのため、比較的人も少ない穴場スポットなんです。
私たちが鏡池で撮った写真がこちら。
きれいに逆さ富士が写せました。周りの障害物や混雑に邪魔されることなく、富士山を写すことができるのでおすすめですよ。
きれいな湧水を泳ぐ魚たちも、他ではなかなか見られない美しさです。
70cmくらいある巨大なニジマスたちをはじめ、ブラウントラウト、岩魚といった迫力のある魚たちがたくさん泳いでいます。
中心にある「中池(なかいけ)」は、水深が10mもあり、その中を泳ぐ魚たちの姿がとても神秘的。吸いこまれそうになりますが、落ちないよう注意しましょう。
忍野八海の近くには、新名庄川という川が流れています。川沿いには約200本ものソメイヨシノが100mほど並んでおり、きれいな花を咲かせます。
こちらも富士山と桜が一緒に楽しめる絶景スポット。毎年4月中旬~下旬くらいに見頃を迎えるそうですよ。お宮橋から見える富士山と桜が人気の撮影ポイントです。のどかな田舎道に流れる清らかな水にも、心癒されます。
開花より10日間は、ライトアップも行われます。ライトに映し出される桜は幻想的なムードに包まれますよ。
【新名庄川沿い桜ライトアップ】
■開催日時
開花より10日間
日没~21:00まで
いかがでしたか?
「忍野八海」は、美しい富士山と湧水を見ることのできる絶景スポットです。今の季節なら、お花見に合わせて出かけるのもおすすめですよ。
ぜひ、一度訪れてみてくださいね。