私は子どもの頃から、劇団四季のミュージカルが大好きです。
これまで全部で8つの作品を見た中で、初めての人でも楽しめるランキングを発表したいと思います。
私はもっと見てる!たった8つ見たくらいで劇団四季を語るな!と思うファンの方にとっては、参考にならないと思うので引き返しましょう。
行ったことないけど、一度見に行ってみたいな~…でもどれを見に行こうかな…と迷っている人は、よかったら参考にしてみてください。
劇団四季…といえば、まず思い浮かぶのが『ライオンキング』という人は多いのではないでしょうか。
私は、ライオンキングは東京公演と大阪公演の2度観に行きましたが、いやー、やっぱり評判がいいだけあって、かなりオススメです。
おすすめのポイントは主に2つ。
初めてミュージカルを観るという人にとっては、途中で急に歌や踊りが入ってくる演劇に戸惑う人も多いと思います。ミュージカルだとパフォーマンスが気になっていまいちストーリーが入ってこない…という人もいますが、ライオンキングはストーリーがとっても分かりやすい。
ディズニーの名作なので、もともとお話を知ってる人が多いというのも、入りやすいと思います。
ティモンとプンバのやりとりに笑ったり、ラストは感動したり、子どもも大人も楽しめる内容です。
登場人物はみんな動物です。
人間を演じているよりも、動物を演じる演者は、なんというか動きや迫力がダイナミックで観ていて飽きません。
ネタバレになるので内容には触れませんが、もうオープニングからかなりの大迫力(ちなみにオープニングは1階席の中央通路近くの席で観るとさらに迫力アリです)。
また、場面がよく変わって大道具も入れ替わる回数がとても多いです。
同じ背景での演技が繰り返されると、ちょっぴり飽きてしまいますが、この大規模なセットはライオンキングならではですね。
第2位は『魔法を捨てたマジョリン』です。
いきなりちょっぴりマニアックになったので、え、知らない…!と思う人もいるかもしれませんが、個人的にはこれは初めての人にもかなりオススメ!
実は私自身が初めて劇団四季を観た作品が、この『魔法を捨てたマジョリン』でした。愛媛県に出張で来てくれたんです。
当時小学生だったのですが、初めて見るミュージカルの面白さに衝撃を受けたのをよく覚えてます。親にねだってビデオを購入してもらい(当時はまだVHSだった…←年齢バレる)、何度も繰り返し観てました。
歌も今でも歌えるくらい、大好きな作品です。
ストーリーは劇団四季オリジナル。これはこれで、ディズニー原作のものとは違い、展開が分からないからこそ面白いと思います。
小学生でも理解できたくらいなので、ストーリーもかなり分かりやすく、悪役?とも言える魔女たちがコミカルで、ドキドキのストーリーの中に笑いもあり、飽きません。
ラストは会場みんなが一緒に歌い、登場人物を応援します。
この会場の一体感もまた、劇場ならではの楽しい演出。一緒に歌った歌は強く印象に残って、しばらく耳から離れませんw
『ウィキッド』は、オズの魔法使いのもう一つの物語。
対照的な2人、エルファバとグリンダの友情を育んでいくところが面白く、お話が進むごとにドキドキが増すストーリー展開です。
私は以前、クリスマスに東京で見に行ったのですが、これがもうクリスマスにはぴったりの世界でした。(ちなみに劇団四季はクリスマスに行くとアンコールでクリスマスソングを歌ってくれたりするのも、おすすめですよ!)
ウィキッドの魅力は、何と言ってもその世界観!
これぞミュージカルならではといったファンタジーの世界観にうっとりします。グリンダの美しいドレスや、魔法使いのパフォーマンスも見ものですよ。
ストーリーは、『ライオンキング』や『魔法を捨てたマジョリン』ほど分かりやすくはないかな…と思いますが、子どもでも理解できると思います。
『美女と野獣』もディズニー原作のお話。有名ですね。
これは大学生の頃、京都劇場へ観に行きました。
『ライオンキング』もそうですが、ディズニーの曲って素敵ですよね。馴染みのあるメロディーを生で歌ってもらえるので、感動も大きくなります。
王子とベルのやりとりや、歌のかけあいにうっとり。
ベルの黄色いドレスも美しくて、見惚れてしまいます。
迫力や大道具の規模は『ライオンキング』に比べると劣りますが、感動のストーリーやキラキラした美しさを求めているなら、『美女と野獣』がおすすめです。
『サウンドオブミュージック』は、1965年公開のジュリー・アンドリュース主演のミュージカル映画。昔、中学校で原作を見せてもらったような気がします。
世界的にヒットした作品ですよね。50年も前の映画なのに、色褪せない名作です。
『ドレミの歌』や『エーデルワイス』など、小学校で習った歌がいろいろ登場します。子どもでも「あ、この歌知ってる!」となるはず。
マリアと子どもたちが打ち解けていく様子は、見ててワクワクしますね。
修道院のシーンで聴くことのできる、美しい歌声のコーラスも圧巻です。
ただ、時代背景はナチスドイツのお話なので、修道院や亡命のシーンは、子どもにはちょっぴり難しいかもしれません。
これまで私が観てきた劇団四季の作品の中で、初めての人でも楽しめるという視点で、1位~5位を紹介してみました。
じゃあ、あとの3つは何?と思われる人もいるかもしれないので、番外編として紹介してみます。
たまたま大学の割引で安く観られたので、友達と観に行った作品。
劇団四季オリジナルのお話なのかな?と思っていたのですが、どうやら、三浦哲郎の小説『座敷わらし』と『いじめ』を題材にしたNHKのドラマが原作のようです。
東北の田舎にやってきた転校生、勇太。
周りの子どもたちから「ユタ」といじめられる勇太が、座敷童と出会うことで、生きるということについて考え、たくましくなっていくお話。
NHKみんなのうたでも使用された『友だちはいいもんだ』という歌も登場します。
ストーリーは自体はどちらかというと小学生向けかなというかんじですが、大人でも楽しめました。劇団四季ならではの迫力はあまりないですが、じんわり感動できる内容でしたよ。
赤川次郎の小説が原作のミュージカル。
中学生か高校生のときに一度観ただけなので、詳しいことは忘れてしまっているのですが、すごく感動したのを覚えてます。
主人公のピコが幽霊のマコと出会い、一日入れ替わって霊界に行くお話。生きてるときにいいことをした人は、白いパスポートで「光の国」に行けるのですが、悪いことをした人は黒いパスポートで地獄行き。
…確かそんな内容でした。
アクロバティックなパフォーマンスがサーカスみたいで面白いです。
一番最近観に行ったのが、『ジーザス・クライスト・スーパースター』。
イエス・キリストが十字架にかけられる最後の7日間を描いた作品です。これは、見ごたえはあったのですが、正直…、私にとっては今まで観た劇団四季の中では一番難解でした…。
というのも、セリフがないんですよ。
ずっと歌ってるんです。
常に歌いながら話が進んでいくので、途中お話について行けなくて「ん?ん?んん?」という場面が何度かありました。
『ジーザス・クライスト・スーパースター』を観に行くなら、事前に、そのあたりのあらすじを軽く頭に入れておくとよいと思います。
私はまだ観に行けてないものもたくさんあるのですが、2016年11月現在で、11の作品が公演中です。
また観に行く機会があれば、追記したいと思います!
劇団四季は、お値段はそこそこ高いですが、払う価値ありの感動作品がいっぱいです。
劇団四季でしか見ることのできない規模の大きさや、迫力、素敵な歌声、パフォーマンス全てに満足できますよ。
一度も観に行ったことがないという人は、ぜひ劇場へ訪れてみてくださいねー!