4月27日は、長野県上高地の開山祭。冬の間、入ることのできなかった上高地の山が開山します。4月でもまだ冬景色の残る上高地ですが、これからの季節にかけておすすめのスポットですよ。
私たちは2015年6月に訪れてました。どんな風に行ったらよいか、どこを歩けばよいか、訪れた際の様子を含め、見どころをご紹介します。
目次
上高地とは、長野県松本市にある山岳景勝地です。標高約1500mの山の中では、滅多にみることのできない植物や生き物、山や川の美しい景色を見ることができます。国の特別名勝・特別天然記念物にも指定されている場所で、大自然を満喫できる場所なんです。
上高地の山には、マイカーは入ることができません。自然保護のためのマイカー規制が敷かれているため、車で行けるのは「沢渡(さわんど)」または「平湯」駐車場までとなっています。釜トンネルからは通行禁止なので、注意しましょう。駐車場よりシャトルバスかタクシーを利用できます。
私たちは「沢渡駐車場」にレンタカーを停めて、シャトルバスで「大正池」まで行き、帰りは「上高地バスターミナル」から沢渡へ戻りました。夫婦で訪れる場合は、駐車場まで車→シャトルバスが一番安く行ける方法だと思います。ただし、2人以上の場合は、バスよりもタクシーの方が安い場合があるので、比較してみます。
シャトルバス | タクシー | |
沢渡~大正池 | 片道 1200円 往復 2000円 ※小学生半額 |
3500円 |
沢渡~上高地バスターミナル | 4200円 | |
平湯~大正池 | 3500円 | |
平湯~上高地帝国ホテル | 4000円 | |
平湯~上高地バスターミナル | 4500円 |
このように、距離によって若干の違いがあるのですが、シャトルバスは往復2000円なので、4人で訪れるならタクシーの方が安くつきそうです。
上高地は、3つのバス停があります。好きなところで下車して、無理のない散策コースを選ぶことをおすすめします。
がっつり歩きたいのであれば、「大正池」からスタート。河童橋まで30分ほどで到着して、その先も行ってみたいなら「帝国ホテル前」からスタート。河童橋から先をメインに楽しみたいなら「上高地バスターミナル」スタートがおすすめです。
ちなみに私たちは、大正池からスタートして、河童橋をこえ、明神池までぐるっと歩きました。想像以上に距離があったため、4時間以上かかってしまい、帰りのバスの時間が迫り、帰りは競歩のようなウォーキングに…w(間に合いました)
明神池やその先まで行きたい場合は、余裕をもって出かけるようにしましょう。
バス停を降りてすぐ見える大きな池。大正4年に起きた山の噴火により、川が堰き止められ、一夜にしてできた池だそうです。
この時は、小雨だったのでいまひとつ視界がよくありませんが、水はそれはもう綺麗でした。水の綺麗な場所が大好きな私はすでに感動。
池の上に作られた遊歩道を歩いていきます。上高地の散策は、登山のイメージとは少し違っていて、あまり急な坂がありません。とても歩きやすいのもおすすめなんです。
探すまでもなく魚がたくさん泳いでいます。
2つ目の池は「田代池」。山からの湧水でできた湿原です。ここから見える穂高岳の眺めも素晴らしいのだとか。(雨天のため、いまいち見渡せませんでした)。
田代橋からは、流れる川と山々の景色を見ることができます。
可愛い植物もたくさん咲いていました。植物は雨のおかげで元気です。
上高地といえば、河童橋からの景色を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。よくポスターやテレビなどでも使われる絶景スポットです。芥川龍之介の小説「河童」に登場することでも有名な場所。
ここへ到着した頃には、空が晴れてきました。
山が近くて、空も近い!空気がとっても澄んでいて気持ちいいです。
河童橋付近には、お土産屋さんやカフェも並んでいます。上高地でお土産を買いたいなら、このあたりで買っておきましょう。私たちはアップルパイを買って、ちょっぴり休憩。
トイレもこの先は明神池までないので、行っておきましょう。
梅花藻という水草がたくさん生えている清流。水がびっくりするくらい澄んでいます。この場所は、大雨でも濁らないのだそうです。
鴨の赤ちゃんにも出会いました。
野性の猿もいました。ちょっとビビりましたw
野生の猿は、人馴れがすすんでいることで問題になっているのだとか。エサやりは絶対に禁止です。写真を撮るために、安易に近づいたりするのもNG。子ザルを守るために襲い掛かってくることもあるそうなので、目を合わせないようにしましょう。
しばらく行くと、神社の奥宮があります。
明神岳と明神池のあるこの場所は、とても神聖な雰囲気。明神池は神域のため、拝観料が300円かかります。
この場所以外に池はいくつもあるし、山もたくさん見られるのですが、実際入ってみると、なんだかここだけ雰囲気が違いました。手前に一之池、奥に二之池が広がっており、ひたすら静か。
目の前にそびえる山の荘厳さにただただ圧倒されます。すごく大きな岩魚も泳いでいました。なんだか魚にも貫禄があります。
ここで明神橋を渡って、河童橋付近にある「上高地バスターミナル」まで折り返しました。
川の南側のルートは、見どころは少ないですが、道幅も広く歩きやすいので帰り道にはおすすめです。次回行くことがあれば、明神橋の先にも行ってみたいです。
いかがでしたか?
上高地は、登山というよりも、山の中にある森の散策路。次々と変わっていく美しい景色に飽きることなく、歩くことができます。他の山にはない、特別な景色に出会えるはずです☆
夫婦2人で挑戦するなら、ぜひたくさん歩いてみてくださいね!