岩手県盛岡市にある「光原社」は、全国から民芸品の品々が集められた、レトロ空間。手作りの温かみ溢れる一つ一つの民芸品は、眺めているだけでも気持ちがほっこりしますよ。
併設されている、喫茶「可否館」もとっても魅力的です。盛岡に訪れたら立ち寄りたいお店、「光原社」について、ご紹介します。
目次
■所在地
岩手県盛岡市材木町2-18
■TEL
019-622-2894
■営業時間
10:00~18:00
※1/5~3/15は17:30まで
■定休日
毎月15日(土日祝の場合は翌日)
■アクセス
JR「盛岡」駅より徒歩10分
光原社は、宮沢賢治と深くつながりのある場所です。1924年、童話集「注文の多い料理店」は、この地で発刊されました。
宮沢賢治と光原社の創業者は、同じ学校の先輩後輩にあたります。「光原社」という社名も、宮沢賢治によって名付けられた名前なんだとか。
実際に訪れてみると、敷地内に石碑が建てられており、「宮沢賢治イーハトーヴ童話注文の多い料理店出版の地」と書かれていて、すぐ近くに資料館もありました。
現在は、敷地内に中庭といくつかの建物があり、レトロな空間の中に、陶器や民芸品のお店、喫茶があります。
光原社に並んでいる陶器は、どれも手仕事によって作られた温かみのあるものばかり。華美すぎず、シンプルでどっしりとした雰囲気のものが多く、かなり渋い!長年愛用したくなるものがたくさんありました。
普段使いにもOKなものから、来客用や贈り物におすすめのものまで、いろいろ揃っています。手作りならではのよさが感じられますよ。
ただ、お値段は小鉢でも2000円、コーヒーカップとソーサーで6000円…と、結構高額。
私達にはまだちょっぴり手が届かないなぁ…と眺めるだけになってしまいましたが、眺めるだけでも楽しかったです。2階には世界各地の工芸品も集められていて、外国の素朴なお土産屋さんのような雰囲気でした。
「光原社」の道路を挟んで向かい側に、「モーリオ」という別館があります。モーリオとは、エスペラント語で「盛岡」という意味だそうです。エスペラント語とは、言葉の通じない外国人同士が意思の疎通を図るために国際補助語として考案された人工言語で、宮沢賢治も学んでいたのだとか。
「モーリオ」には、手作りのカゴやザル、南部鉄器などが販売されています。南部鉄器の中には、デザイン性豊かな現代風のオーナメントなどもありました。スタイリッシュなデザインの鉄鍋などもあり、とっても魅力的でした。
また、食品やおみやげにおすすめの「くるみクッキー」も買うことができます。ここのくるみクッキーは、一箱1350円とちょっぴり高めですが払う価値ありの美味しさです。
敷地内にある「可否館」は、レトロな雰囲気が心地よい、おすすめの喫茶です。歴史を感じる白壁と木の何とも言えない素敵な外観に、期待が膨らみます。
店内は、クラシック調の内装が雰囲気にぴったり。木のテーブルと椅子にほっこりします。お店全体は狭く、カウンターとテーブル席が3つほど。私たちは窓際のテーブル席に座りました。窓はステンドグラスになっていて、光が注ぎこむのが綺麗です。
ホットコーヒーとくるみクッキーを注文。くるみクッキーは「モーリオ」で購入することもできますが、「可否館」で食べることもできます。キャラメルとくるみの甘さがコーヒーにとってもよく合います。ちょっとだけ甘いものが欲しい…というときのコーヒーのお供にぴったりですよ!
コーヒーは、注文をすると、カウンターの店員さんが一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。
コーヒーカップやお皿もレトロで可愛いです。
全体的にゆったりとしていて、贅沢な時間でした。「光原社」に訪れる際には、立ち寄ってほしいおすすめの喫茶です。
宮城県仙台市にも「光原社」の店舗があります。
盛岡には2店舗、仙台に1店舗。私たちは、仙台ではたまたま通りかかり、訪れました。盛岡に比べると規模は小さ目ですが、手作りの雰囲気は同じです。くるみクッキーも売っていたので、思わず購入しちゃいました。
【仙台光原社】
■所在地
宮城県仙台市青葉区1番町1-4-10
■TEL
022-223-6674
■営業時間
10:00 ~18:30
※1~3月は18:00まで
■定休日
毎月15日(土日祝の場合は営業)
いかがでしたか?
陶器や民芸品を眺めて楽しむもよし、旅の思い出に素敵な一品を購入するのもよし、近くに住んでいる人も、いつもの風景とちょっぴり違った空間でほっこり癒されるもよし。
盛岡・仙台へ訪れることがあれば、ふと立ち寄りたくなる温かいお店ですよ。宮沢賢治ファンの人にも、きっとたまらないスポットだと思います。
レトロな魅力たっぷりの空間、「光原社」へ、ぜひ訪れてみてくださいね。