不妊治療において処方されることの多い、排卵誘発剤「クロミッド」。私は以前、排卵が起きにくい身体である多嚢包性卵巣(PCOS)であると診断されていたものの、自然妊娠に期待してしばらく様子を見ていたのですが、今月から試してみることにしました。
実際に産婦人科にて処方されたときの話や、飲み方、料金などをまとめてみたいと思います。
目次
「クロミッド」とは、クロミフェンという排卵誘発剤の商品名。不妊治療において、タイミング法を実施する際に使用されることの多い薬です。
排卵誘発剤「クロミッド」は、名前の通り排卵を誘発する薬です。不妊治療において、無排卵や、何らかの理由で排卵に障害のある場合に、排卵を促すため処方されます。
私の場合、いきなり処方してもらったわけではなく、処方に至るまで期間があります。約半年前くらいに、多嚢包性卵巣(PCOS)という診断を受けており、エコーで見ても、卵胞が育ちにくい状態が確認されていました。しかしその際には、「焦っていないのであれば、まずは漢方薬や食生活で体を温めるようにして、自然妊娠を待ってみるのもありですよ」と言われ、しばらく様子を見ることに。
しかし、妊活をはじめて1年と数か月が過ぎても、生理不順は改善されず、基礎体温もガタガタのまま。一向に安定する気配がないため、もう一度受診することに。再度エコーで確認しても、卵胞は相変わらず育たない状態。そこで、まずは月経異常を「プラノバール」で改善して、排卵を促すために薬を処方してもらうことになりました。
こちらの過去記事でも触れましたが、クロミッドは、排卵を誘発する効果が高い一方で、思わぬ副作用が起こることも稀にあるそうです。
のぼせや不快感に加えて、子宮内膜が薄くなることや、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の危険性もあります。
処方される際、お医者さんからは「クロミッド」を飲み終えた後、排卵日の予測と、卵巣の様子を確認するために必ずもう一度受診するよう言われました。人によって効果の度合いも変わるため、病院で検査してもらいながら、薬の量や頻度を調節し、服用することが大切です。
副作用に気がつかないまま勝手に飲み続けていたら、かえって妊娠を妨げる結果にもなりかねません。インターネットで販売しているところもあるようですが、やはりちゃんと病院で検査を受けて服用しないと怖いと思います。
クロミッドは1日50~100mgとされていて、1日1錠からスタートする場合が多いです(私も現在、1日1錠を処方されています)。
1錠で排卵が起きない場合は、2~3錠に量を増やすこともあるそうです。
生理5日目に飲み始めて、毎日同じ時間に5日間飲み続けます。生理5日目は、たくさんある卵胞の中から、育っていく卵胞が決まる確率が高い日なのだそうです。
それよりも前に飲み始めると、小さい卵胞が大きくなりすぎてしまい、双子や三つ子になりやすいとも言われています。
1日のうちのどの時間に飲むかは、特に指定されませんでした。自分が忘れにくい時間帯を選んで飲むといいかもしれません。私は夕食後に飲むつもりです。
私の場合、月経異常を改善するために、「プラノバール」という薬を併用することになりました。
プラノバールを服用すれば、体内のホルモンバランスを整え、高温期を維持できるようになります。一定期間プラノバールの服用をした後で、服用を止めると、数日後に生理が起こります。これを継続的に続ければ、正常な生理周期をつくりだすことができます。
「10日間プラノバールを服用→生理5日目からクロミッド」という方法で、とりあえず1ヶ月試してみたいと思います。
不妊治療は、ほとんどの場合、一度だけで終わるものではありません。何度も病院に通って、薬をもらったり検査を受けたり…それだけでもなかなかの出費になります。
今回、プラノバールとクロミッドを合わせて、お薬代は1000円程度でした。
投薬にあたって、エコー検査と血液検査も行いました。領収書を確認すると、検査代などを含め10000円を超えていますが、保険が効くので、自己負担は4000円程度。
でも、これを毎月継続的に続けていくとなると、出費も馬鹿になりませんよね。人工授精や体外受精を希望する場合は、さらに費用負担は大きくなっていきます。不妊治療に踏み切る場合は、どれくらいお金をかけられるか、しっかりと見通しを持っておくことも必要だと思います。
というわけで、今月から本格的に投薬治療のスタートです。
悔しいけれど、クロミッド服用中はアルコールやカフェインは我慢かな…。お酒とコーヒーで生きているような私にとってはかなり辛いのですが、がんばりたいと思います。
その後の経過や勉強したことなど、今後も記録していくつもりです。同じ問題を抱えている人へ、少しでも参考になれば嬉しいです。
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