桜の名所シリーズ。京都御苑は、言わずと知れた京都のお花見スポットの1つです。御苑のお花見を楽しむのはもちろんおすすめですが、春と秋に行われる御所の一般公開も見逃せません。せっかく春に訪れるなら、ぜひ一般公開に合わせて行ってみてはいかがでしょうか。
私が訪れたのは秋の一般公開でしたが、普段見ることのできない御所の内部の様子を見られてとても満足でした。一般公開の詳細と、桜の見どころについてご紹介します☆
目次
■所在地
京都府京都市上京区京都御苑3
■TEL
075-211-1215
■アクセス
京都地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩5分
京都市バス「烏丸今出川」から徒歩5分
※京都御苑には丸太町駅からでも入れます。
京都御所は、14世紀から明治の初めまで、歴代天皇が居住し、公務を行っていた場所です。敷地の四方は、東西に約250m、南北に約450mにも及ぶ塀で囲われており、普段は中に入ることはできません。
御所の周囲には、京都御苑と呼ばれる公園があります。東西約700メートル・南北1300メートルもあるかなり広い敷地で、公園内は自由に入ることができます。とにかく広くて、端から端まで歩くのはかなりの距離。街中の喧騒をふと忘れるような風情のある庭園が広がっていて、市民の憩いの場として親しまれています。歴史的な建造物もところどころにあり、散歩するにはぴったりの場所です。
4月上旬には、近衛邸跡のヤエベニシダレをはじめ、約1000本もの桜が咲くことで有名です。
京都御所は、春と秋の年に2度、一般公開されます。普段は高い壁に阻まれ、中に入ることはできないばかりか、向こう側の景色さえ謎の京都御所ですが、この時期はなんと無料で中を見学させてもらえるんです。
春の一般公開はもうすぐです。お花見と合わせて、ぜひ訪れたいですね。
■開催日時
2016年4月6日(水)~4月10日(日)
9:00~15:30
※最終退出時刻 16:15
■料金
無料
全国からたくさんの人が訪れるため、一般公開の時期は特に混雑が予想されます。遅めに行ってしまうとかなり行列ができていることもあるので、できるだけ平日の朝早くに訪れることをおすすめします。
2015年秋に訪れた際の一般公開の様子です。
色鮮やかな牛車が美しいです。
御所の内部も広々としています。
歴代の天皇が居住していた建物や、庭園を見学できます。
京都御苑の桜は、ソメイヨシノだけではありません。山桜から里桜まで、様々な品種の桜が咲き誇ります。あてもなく散策していても、景色が美しいポイントはたくさん見つかるのですが、特に見ておきたい桜スポットは、3つあります。
京都御所の北側に「近衛邸跡」があります。この付近の枝垂桜は圧巻で、最も人が多く集まる場所です。特に、4月上旬に見頃をむかえるヤエベニシダレは、ぜひ一目見ておきたいところ。
児童公園が近くにあるため、雰囲気は賑やかです。混雑も予想されるので、個人的には、一休みするなら他の場所を探した方がよいと思います。
京都御所の西側、中立売御門 (なかだちうりごもん)の近くにあるある桜です。柵におおわれている大きな桜で、一重と八重の花が入り混じって咲く珍しい桜です。
江戸時代初め、この 桜の前を通り過ぎた後水尾天皇は、あまりの美しさに魅せられて、御車を返してもう一度その桜を愛でたと伝えられていることから、この名前が付いています。
京都御苑を訪れる際は、必見の桜です。
御所の南西(丸太町の方面)にある出水の小川付近には、たくさんの種類の里桜が花を咲かせます。里桜とは、人間が里で交配による改造をしたり、変異で生まれた種類の総称です。珍しい桜をたくさん見ることができるので、おすすめです。今出川方面に比べると混雑も緩和されます。
のんびり散歩したり、ベンチで休憩するには、このあたりがちょうどよいかもしれません。主な桜の品種は以下の通りです。
八重咲の桜。多い場合は50枚もの花びらがあるという、こんもりとした桜です。比較的長期間に渡って楽しむことができます。
花弁の中に葉緑体があり、緑色に見える桜です。不思議な色合いの珍しい桜です。江戸時代に、京都の仁和寺で栽培されたのがはじまりと言われています。
薄ピンク色の八重桜。雌しべが、普賢菩薩の乗る象の鼻に似ていることから、この名前がつけられたそうです。房ごと散ることでも有名です。
いかがでしたか?
京都御所でお花見をするなら、一般公開と合わせて行くのがおすすめです。歴史的建造物や情緒あふれる庭園を見ながら楽しむ桜は、一味違った味わいがあるはず!
有名な枝垂桜や、珍しい里桜も見応えがありますよ。
ぜひ一度、訪れてみてくださいね☆