愛媛県松山市と言えば、日本最古の温泉「道後温泉本館」が有名です。実は私の地元は愛媛県。現在は東京在住ですが、昔は道後温泉のとっても近くに住んでました。
愛媛県に訪れる際は、ぜひ道後温泉にも立ち寄ってほしいのですが、実は道後温泉は本館だけじゃありません。私がぜひおすすめしたいのは、道後温泉本館のすぐ近くにある「椿の湯」。実は、この「椿の湯」こそ、地元に人々に愛されている温泉なんです。
道後温泉の姉妹湯「椿の湯」についてご紹介します☆
目次
■所在地
愛媛県松山市道後湯之町19-22
■TEL
089-935-6586
■利用料金
大人 400円
子ども 150円
■営業時間
6:30~23:00
※札止め22:30
■定休日
年中無休
※12月初旬に大掃除のため1日臨時休館
■アクセス
松山市内電車(路面電車)「道後温泉」駅より徒歩5分
道後温泉本館のすぐ近くにある「椿の湯」は、昔ながらの公衆浴場といった雰囲気の漂う大浴場。外観が絵になる本館の方が観光客には人気ですが、地元の人々に愛されているのは、実は「椿の湯」なんです。
聖徳太子が行啓された際、椿が生い茂っている当時の光景を、まるで天寿国にいるようだとたたえたことから、「椿の湯」という名前が付けられたのだとか。
本館と同じく花崗岩を使用した湯釜が設置されていて、天井も高く、広々としています。湯釜には、松山の俳人である正岡子規の句が記されています。椿の湯は、昭和28年に新設され、その後昭和59年に改築されました。そのため、本館に比べて建物も新しく、地元の人々の生活に根付いた利用しやすい温泉となっています。
旅行気分を味わいたいというよりも、ゆっくりとただ温泉を楽しみたいのであれば、私は、道後温泉本館よりも椿の湯をおすすめします。私が椿の湯をおすすめする理由は、以下の4点です。
道後温泉本館のお湯は、とっても熱いんです。
道後温泉の歴史ある2つの源泉は戦後枯渇し、現在は、温泉開発により湯量を確保しています。開発によって作られた12~13本の井戸から、汲み上げられ、それぞれ決められた分湯場に集められて43℃に温度調整しているのだそう。
高温泉と低温泉を混ぜて調節し、それぞれの温泉に配湯しているらしいのですが、実際に本館と椿の湯両方に入ってみると、道後温泉の方が明らかに熱いです。私が個人的にちょうどいいと感じるのは椿の湯。熱めの湯が好きなら本館がいいかもしれませんが、ゆっくりと長い時間過ごしたいという人は、椿の湯がおすすめです。
市民が普段、使いやすいように作られているので、本館よりも浴場が広いです。広々としているので、あまり混雑が気になりません。ゆっくりと過ごすことができますよ。
また、湯船は深めのものと、足を延ばして入れる浅めのものの2種類があります。浅い湯船では、半身浴を楽しむこともできます。私は、この浅い湯船で足を延ばせるのがとても気に入っています。
ちなみに深めの湯船は、底に座れないほどの深さがあるので、道後温泉は本館も椿の湯も、肩までつかりながら座るのは難しいです。
週末や連休になると、道後温泉本館はたくさんの観光客でごった返します。昔ながらの建物はあまり広く作られていないため、浴場も休憩所も人で溢れ、いまひとつゆっくり過ごせないなんていう日も少なくありません。
一方、椿の湯は、基本地元の人が訪れる場所なので、大混雑はほとんどありません。お風呂上がりには、自販機のある椅子のところで中庭を眺めながらゆったり過ごしたり、2階の休憩所を使ってくつろいだりすることも可能です。
お風呂の中では、地元のおじいちゃんおばあちゃんと会話を楽しむこともできるかも☆
道後温泉は、温泉内にシャンプーやタオルなどの備え付けがありません。できるだけ自分で持って行くことをおすすめしますが、うっかり持って行くのを忘れても、椿の湯なら低価格で購入することができます。(本館はタオルと石鹸のみ販売あり)
【入浴グッズ販売】
貸しタオル(みかん石鹸付) | 60円 |
石鹸(小) | 30円 |
みかん石鹸 | 40円 |
シャンプー | 50円 |
リンス | 50円 |
歯ブラシ | 30円 |
カミソリ | 30円 |
本館オリジナルタオル | 220円 |
ちなみに、ドライヤーは3分10円、ロッカーは10円で利用できます。脱衣所にお茶、冷水、白湯が置いてあり、自由に飲むこともできます。自販機には飲み物の種類も豊富です。
いかがでしたか?
道後温泉本館ももちろん、情緒ある素敵な温泉です。でも、道後温泉をちょっぴりツウに楽しむなら、ローカル色の強い姉妹湯「椿の湯」がおすすめですよ。
帰り道は、道後商店街で地ビール「道後ビール」を飲んだり、ミカンジュースやジェラートを食べ歩きするのも楽しいです。
ぜひ一度、訪れてみてはいかがでしょうか☆