12月の京都観光で、夜のお出かけはいかがでしょうか。
京都嵐山の花灯路は、竹林を照らす趣のあるライトアップがおすすめです。人工的なイルミネーションにはない大人の雰囲気が漂います。
紅葉の季節が終わり、ちょっと静かな嵐山をひっそりと彩る花灯路は、暗闇を照らす幻想的な世界ですよ。
目次
京都嵐山の町を灯す花灯路は、平成17年から毎年実施されている嵐山のライトアップです。
2016年は12月9日(金)~18日(日)17:00~20:30まで開催予定。
嵐山の道路に行灯の明かりが灯り、竹林の小径や渡月橋が美しく照らされます。
正直夜だし、山だし、めっちゃ寒いのですが、このほんのりした暖かい明かりに、何とも言えずホッとするそんな夜。
それとは対照的な、冷たささえ感じる竹林の青白い光。
お互いが主張しすぎないのになぜか強く印象に残るものがあります。
自然と融合した不思議な力を感じるライトアップなんです。
嵐山一番の有名なスポットとも言える、渡月橋(とげつきょう)。
花灯路開催時は、橋、山裾、水辺が幻想的にライトアップされます。
秋の紅葉で真っ赤に染まる山々も綺麗ですが、冬の夜、光に照らされた山はまた、違った趣がありますよ。
電車で行く場合は、渡月橋がスタート地点になることが多いです。
竹林のライトアップも圧巻です。
竹林の小道は、野宮神社から大河内山荘庭園までをつなぐ道です。
嵐山のポスターやCMなんかでもよく出てくる場所ですね。
下の地図で、A地点からB地点までが竹林となっています。
ルートとしては、渡月橋からそのまま北上して野宮神社を目指して歩き、竹林を端から端まで歩く(黄色ルート)か、渡月橋から天龍寺へ行き、天龍寺北門から出て竹林に入る(赤ルート)がおすすめです。
ただし、天龍寺は夜間参拝はないので、17:00に閉門してしまいます。17:00以降に訪れる場合は、天龍寺を通る赤ルートは通れなくなります。
途中に立ち寄りたいお寺などを検討しつつ、どこを歩くか決めるとよいですよ。
ちなみに私たちは、黄色から緑のルートをぐるっと歩きました。
花灯路期間中は、お寺や神社の夜間拝観を楽しめます。
それぞれ見どころが違うので、どこへ行くかあらかじめ決めておくといいですよ。
無料で楽しみたいならここ!
プロジェクションマッピングのイベントも開催予定です。古い建物と現代アートの融合も面白そうですね。
舞台からは京都市内が一望できます。
舞台の入場が無料というのも嬉しいポイント。
■拝観時間 日没~20:30 ■料金 夜間舞台入場無料 |
縁結び祈願ならここ!
竹林をぬけた先にある野宮神社(ののみやじんじゃ)は源氏物語でも有名な神社です。
縁結びで人気で、御守りも可愛いですよ。神石「お亀石」をなでながらお祈りすれば、 一年以内に願い事が成就すると言われています。
■拝観時間 日没~20:00(受付終了) |
夜景を見るならここ!
紅葉のトンネルが綺麗な常寂光寺ですが、ほんのりと光るライトの中、佇む様子も風情があります。
山腹から市内の夜景を見ることもできます。
■拝観時間 17:00~20:30(20:00受付終了) ■拝観料 大人400円 小学生200円 |
美しい庭園のライトアップならここ!
宝厳院(ほうごんいん)では、山水庭園 「獅子吼(ししく)の庭」が公開されます。
回遊式になっているので、お庭の中に入って幻想的な景色を肌で感じられます。
■拝観時間 17:00~20:30(20:00受付終了) ■拝観料 大人600円 小中学生300円 |
大河内山荘庭園は、昭和初期に大河内傳次郎という名優が作り上げた借景庭園。
昼間は通常1000円ですが、夜間特別拝観の際は、500円で入館できます。
■開館時間 17:00~20:00(閉門) ■料金 大人・子ども500円 |
俳句や百人一首など、日本文化を感じたいならここ!
落柿舎(らくししゃ)は、元禄の俳人、向井去来(むかいきょらい)の閑居跡。
松尾芭蕉が『嵯峨日記』を著した場所としても有名です。
■拝観時間 17:00~20:30(20:00受付終了) ■料金 大人 200円 |
小倉百人一首殿堂『時雨殿』は、百人一首のミュージアム。
興味のある人にはおすすめです。
夜間は、展示室以外のスペースに入館でき、普段よりも安く入れます。
■開館時間 17:00~20:30(入館は20:00まで) ■料金 高校生以上 200円 小中学生 100円 |
紅葉の時期ほどではありませんが、土日はそれなりに混雑が予想されるので、できるだけ平日に訪れることをおすすめします。
アクセス方法はいろいろありますが、市バスよりは電車を利用した方が混雑を回避できますよ。
電車の場合は阪急電車「嵐山」駅か、京福電鉄「嵐山」駅が便利です。
嵐山花灯路は、冬の京都を満喫できる素敵なイベントです。
夜のしっとりとした雰囲気は、デートにもぴったりですよ。
夜道を歩く際には、必ず防寒対策をしっかりして出かけてくださいね。
どんなに対策しても、だんだん冷えてくるはず。そんなときは、暖かい飲み物でも飲みながら暖をとりつつ、楽しみましょう。
夜の寒さを我慢してでも見る価値ありの素敵な空間です。
よかったらぜひ、訪れてみてくださいね。